強弱感が対立も、弱気相場に変化なし
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 461.68 ドル安の 34022.04、ナスダック総合指数は 283.64 ポイント安の 15254.05 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27455 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、十字足が出現。強弱感の対立を示唆しているものの、弱気相場に変化はない。本日は売り先行となることで、一段と下落基調が鮮明になるだろう。
朝方、米国株は上昇していたものの、引けにかけて大幅安となっている。米国でもオミクロン株が発見されており、市場にはリスク回避の動きが広がった。日本株も米株安を受けて、売りが先行することになりそうだ。
一方、為替相場は1ドル=112 円台に上昇。米早期利上げ観測が高まっているものの、アメリカ本土へのオミクロン株上陸によって、経済悪化によるドル売りが優勢。国内輸出関連株には上値の重しとなりそうだ。現在の日経平均は下値メドを失っており、何かと下落しやすい状況。ハイテク、成長株を中心に売りが広がりそうだ。
投資家は下値メドが分からないまま、「売りポジション」を継続するしかなさそう。オミクロン株の実態は分かっていないものの、ひとまず経済的ダメージが意識される展開。過去の急落時のそれとは違っているものの、ズルズルと値を下げる展開が予想される。
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