日本株これから起こるシナリオ【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/12/02 19:00

日本株の下落が止まりません・・・

2日の日経平均株価が0.65%下落、マザーズ指数は3.0%下落と日本株が依然弱い展開となっています。

私が日々監視している逆張り銘柄数も2日時点で31銘柄となっており、2021年8月や2021年5月に起こった、程度の軽い下落であれば底打ちのタイミングになるのですが、もしかすると今回はもう一段の下落もあり得るかもしれません。

というのも株価下落の要因が「オミクロン型」の感染拡大懸念に、「金融緩和縮小の前倒し」懸念が加わってきているからです。オミクロン型の感染拡大懸念だけあれば、不安によるパニック売りなだけですので株式市場が落ち着くのにそれほど時間はかからないでしょう。ただ、「金融緩和縮小の前倒し」懸念に関しては機関投資家のポートフォリオ変更が絡む問題なため、その影響は中長期に渡って出てきそうです。

今の株価下落のタイミングはまさに【オミクロン型の感染拡大懸念によるパニック売り】のタイミングで、

【金融緩和縮小の前倒し懸念】が加わったことで起きている下落だと考えています。

2日までの下落で、「オミクロン型」の感染拡大懸念によるパニック売りはある程度織り込まれたように思いますが、「金融緩和縮小の前倒し」懸念はまだ織り込み始めたばかりかもしれません。このように考えるとここからもう一段株価が下落する可能性もあります。生き残ることを第一にしっかりとリスク管理を行なってトレードするように心掛けましょう。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想