引き続き“利益確定売り”を意識したい日柄…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2021/11/26 10:11

◆ 動意薄 - 115円前半 


米国市場が休場(感謝祭)の影響もあり、“流動性低下”は如何ともしがたいところがありました。
このため昨日は“高止まり”こそ見せたものの、“動意薄”は否めず、“115円前半”に終始する展開を強いられました。

◆ “流動性回帰”は望むべくもない…?


日米の「景気格差」「金利格差」を考えれば、“もう一段のドル買い(円売り)”が進行してもおかしくないところであるのは事実です。
しかし再開されるとはいえども、本日の米債券/株式/商品市場はいずれも“短縮取引”となります。
そうなると“流動性回帰”は望むべくもなく、そうした中で迎えるのが「休日の谷間」である「週末」ということになります。

◆ 一応“実需絡み”に注意は必要だが…!?


本日は「スポット取引の月末応当日」でもありますので、“実需絡み”には注意が必要ということになります。
ただオーダー状況を見ると、“115.40-50円”にまとまった規模のドル売りオーダーが展開しており、“115.00-114.70円”にはズラッとドル買いオーダーが並んでいると聞き及びます。
“ポジション調整”主体で考えるのが自然であり、直近の動きを踏まえれば“利益確定売り”先行ということになりますが、それでどこまで…といったところかもしれませんね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


※流動性が大きく低下する中で迎える週末ですので、いつもより値幅を拡大しています。


116.686(11/9~11/17-11/9の161.8%返し)
116.178(9/15~10/20-11/9の61.8%返し)
上値5:116.000(大台)
上値4:115.829(11/9~11/17-11/9の100%返し)
上値3:115.613(17/1/19高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:115.517(11/24高値、9/15~10/20-11/9の50%返し水準、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:115.456(11/25高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:115.333
下値1:115.241(11/25安値、11/24安値後の38.2%押し水準、ピボット1stサポート)
下値2:115.172(11/24安値後の50%押し)
下値3:115.090(11/24安値後の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:115.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
下値5:114.826(11/24安値、11/19~11/24の38.2%押し、+1σ)
114.552(11/19~11/24の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
114.488(11/23安値、11/9~11/24の38.2%押し)
114.324(11/19~11/24の61.8%押し)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想