◆ “ポジション調整”炸裂… - 115円手前→一時114円割れ
節目はやはり節目だった…。
“115円回復”を窺ったドル円でしたが、超え切れずに反落に転じています。
利益確定と見られる売りに「米株式」が押されたことから、“リスク回避→円買い”が昨日は優勢となる場面が見られました。
また“5営業日ぶりに低下(→1.58%)”した「米10年債利回り」も、主に対円で“ドル買いの緩み”につながりました。
何よりオプション絡みと見られる「分厚いドル売りオーダー」をこなし切れなかったことが、急速に進行してきた“ドル買い”を押し下げる形で機能したと見られるところです。
東京タイム序盤には“114.968円”へと駆け上がっていたドル円でしたが、NYタイム終盤には“113.928円”へと急速に値を落としました。
もっとも対ユーロでは引き続き“年初来安値更新(→1.12629ドル)”を見せているなど、“ドル買い”そのものが後退したわけではありません。
このため“ドル頭打ち”と見るのは些か早計であり、値を落としたドル円に関しても“114円前半”へと緩やかに値を戻し、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ ただ『次期FRB人事が絡んでいる』との噂が…?
このため昨日の動きは、あくまで“ポジション調整の一環”と見るのが自然といえます。
しかし昨日の下落には『次期FRB人事が絡んでいる』との噂も流れていますので、楽観はできません。
仮にこの噂が真実であれば「パウエル議長続投」と「ブレイナード理事昇格」では、方向感が“180度”異なる可能性が否めないからです。
前者ならば“ドル買い戻し”が期待される反面、ハト派色の強い後者ともなれば“さらなるドル売り”が進行してもおかしくない分水嶺…。
あくまでも噂ですので、普通に考えれば「次なる材料」を見極めつつ、「米株式動向&米債券動向」を先物市場で睨みながらといった展開が想定されるところです。
ただし頭の片隅には、少し残しておきたいシナリオといえそうです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.968(11/17高値、大台)
上値4:114.684(+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値3:114.571(11/17高値後の61.8%戻し)
上値2:114.448(11/17高値後の50%戻し)
上値1:114.259(+1σ)
前営業日終値:114.097
下値1:113.928(11/17安値、大台)
下値2:113.848(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線/転換線)
下値3:113.752(11/15安値、11/9~11/16の50%押し、ピボット1stサポート)
下値4:113.535(11/9~11/16の61.8%押し)
下値5:113.435(-1σ)
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