ここから先は“容易ではない”…!? パート2 - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2021/11/12 10:58

◆ 膠着 - 114円付近


「米国市場休場(退役軍人の日)」で流動性が低下する中、昨日は“小動き”でした。
対ユーロ・対ポンドでは年初来高値を更新する“ドル買い”が進行したものの、ドル円の上値は押さえられています。
高値は東京タイム中盤の“114.155円”に留まっており、その後は“(114円を挟んだ)揺れ動き”に終始しているのが実状といえます。

◆ 米国勢の動向次第となるが…?


米国市場が再開する本日は、昨日止まっていた「米10年債利回り動向」にまずは目が行くと考えられます。
先物等で“もう一段の上昇”が確認されれば、ドル円も“上値を伸ばす”といった可能性も否めないところです。
ただ昨日も記したように、“ショートカバー(巻き戻し)”は一巡した印象が否めません。
それでいて「早期の米利上げ観測」につながるかは未知数といわざるを得ませんので、そうなると「果たしてどこまで…?」となりやすいのも否めないところです。

米CPIを経て“さらなる上値追い”への期待は高まりやすい状況ではありますが、やはり“高止まり”の有無を主体にして、目先は確認したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:114.558(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:114.444(11/1高値)
上値3:114.357(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.273(11/4高値、+1σ)
上値1:114.155(11/11高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:114.060(大台)
下値1:113.805(11/11安値、20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:113.609(11/9~11/11の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
下値3:113.508(ピボットローブレイクアウト、日足・一目均衡表転換線、-1σ)
下値4:113.440(11/9~11/11の50%押し)
下値5:113.271(11/9~11/11の61.8%押し)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想