◆ ショートカバー炸裂… - 114円回復
“ショート(ドル売り)”に傾きかけていたマーケットが、一発で急反転…。
“1990年11月以来(前年比+6.2%)/1991年8月以来(コア・前年比+4.6%)”となった注目の米CPIは、「高インフレ期待(懸念?)」を再燃させるには十分な材料でした。
この影響から米10年債利回りは“1.50%”を早々に回復し、一時は“4日以来の1.59%”へと駆け上がる場面を見せました。
このため“金利選好→ドル買い”が復活しており、ドル円も“114円回復”を示現する動きを見せています。
◆ “さらなる上値追い”への期待は高まりやすいが…?
様相がガラッと変わった格好といえますが、こうなると“さらなる上値追い”への期待は高まりやすいと見るのが自然です。
ただし“その先”にあるのは「早期の米利上げ観測」ですので、やはりここにつながらなければ“萎む”と見るのが妥当といった状況でもあります。
「FRBのスタンスは変わらない(利上げは急がない)」との見方を、果たして変えることはできるのか…?
本日は「米国市場休場(退役軍人の日)」となりますので、流動性が低下しやすいと見られます。
このため“仕掛け的な動き”には注意が必要となりますが、前記“その先”を探るには材料不足になりやすいともいえます。
期待は“ロング(ドル買い)”へと傾斜しつつありますが、“ショートカバー(巻き戻し)”はすでに一巡した印象が否めません。
“高止まり”もしくは“(昨日の上昇に対する)ポジション調整”と見るのが、やはり目先は妥当といえるかもしれません。
米休場前でもありますし…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.620(+2σ)
上値4:114.444(11/1高値)
上値3:114.352(ピボット1stレジスタンス)
上値2:114.273(11/4高値、+1σ)
上値1:114.018(11/5高値、11/10高値、大台)
前営業日終値:113.901(20日移動平均線)
下値1:112.776(11/10安値)
下値2:113.585(日足・一目均衡表転換線)
下値3:113.462(-1σ)
下値4:113.370(11/9~11/10の50%押し)
下値5:113.218(11/9~11/10の61.8%押し)
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