◆ 好内容だったが… - 米雇用統計
注目の米雇用統計は「非農業部門雇用者数(+53.1万人)/失業率(4.6%)/平均時給(前年比+4.9%)」と、事前予想を3ヶ月ぶりに上回る好内容となりました。
このため「米経済は順調に回復」との見方が台頭し、米10年債利回りが“1.54%”へと上昇する中で、ドル円は“114.018円”へと駆け上がる場面が見られました。
しかし「労働参加率の横ばい(61.6%)」が気にされ出すと、こうした動きは長くは続きませんでした。
『FRBのスタンスは変わらない(利上げは急がない)』との思惑へ次第に傾斜すると、米10年債利回りは“1.43%”へと押し下げられ、そしてドル円は“113.301円”へと値を落として先週末の取引を終えています。
◆ “大きく崩れる”は期待薄だが…?
これで先週・先々週と続いた主要イベントは終了しましたが、“タカ派寄り”を示した中銀は欧・豪・英・米共にありませんでした。
これは「コロナ感染再拡大」が影響している面もありますが、「インフレは一時的」との見方を変えるにはかなりのポジティブが必要であることの裏返しといえそうです。
そうなると思惑が“タカ派”によっている現状を踏まえると、その“巻き戻し”が入りやすいと見るのが自然ということになります。
「テーパリングに最も遠いのは日本」との思惑がある以上、ドル円が“大きく崩れる”は期待薄といわざるを得ません。
それでも年初来高値である“10/20高値(114.699円)”を窺うには、少々“パワー不足”との認識は持っておきたいところです。
逆に“10/28安値(113.256円)”を下回るようなことがあると、“下値窺い”が先行してもおかしくない点には、警戒しておきたいところです。
もっとも仮にそうなった場合には、筆者は“押し目買いチャンス”と捉えるのですが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.018(11/5高値、大台)
上値4:113.902(11/4~11/5の61.8%戻し、20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
上値3:113.787(11/4~11/5の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:113.672(11/4~11/5の38.2%戻し)
上値1:113.533(-1σ)
前営業日終値:113.372
下値1:113.205(10/14安値、10/28安値、10/4~10/20の38.2%押し水準、-2σ)
下値2:113.109(ピボット1stサポート)
下値3:112.996(10/12安値、50日移動平均線、大台)
下値4:112.847(ピボット2ndサポート)
下値5:112.758(10/4~10/20の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
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