日本株戻り売り警戒も押し目買いのチャンスか【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/11/06 09:05

株価が上昇する理由は2つ

日経平均株価が30000円に近づくにつれ、戻り売り圧力が強くなってきています。やはり30000円の大台と言うことで多くの投資家に意識されており、29500円~30000円のレンジでは戻り売りに押されやすい相場となっています。ただ、ある程度の戻り売りをこなせば需給環境は改善し、いよいよ日経平均30000円の大台回復が見えてきます。

このように今の日本株に対して少なくとも年末くらいまでは強い展開になると考えているのには理由があります。

1つ目の理由は・・・
【米国株が上昇トレンド継続していること】
ということです。

米国においても企業業績が良好であるということと、コロナからの経済活動がほぼ正常化していることが今の米国株上昇の原動力となっています。また過去の傾向では例年12月は米国株が上がりやすいというアノマリーもあり、今年も米国株はもう一段の上昇が期待できると考えています。

2つ目の理由は・・・
【足もとの決算で企業業績が総じて好調ということ】
ということです。

国内においても感染者数が激減し、経済活動もほぼ正常化しているといえるでしょう。この状況は多くの人の予想を上回る状況ではないでしょうか。日本企業にとっても想定以上の経済回復ということで、このままの状況が維持できれば業績好調が続くのではないかと考えています。また日本株においても年末は株価が上がりやすいというアノマリーがあり、これも強気の判断の材料のひとつです。

このように今の投資環境を考えると日米そろって良好な環境となっています。ですので何らかの悪材料によって短期的な急落はあるものの、その後は再度上昇する展開になりやすいと考えているのです。もちろん相場の先行きは誰にも分かりません。ただそれくらい良好な投資環境なのだなと頭の片隅に入れておいてもらえればそれだけで大丈夫です。

ここから年末にかけて楽しみな相場になってきました。ぜひ今のうちにしっかりと上昇相場対策に取り組んでおいてくださいね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想