NY株式市場(5日)失業率は市場予想を下回る4.6%に改善ーFRBによる早期利上げ観測を警戒
5日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先行で取引スタートとなりそうだ。
注目されていた10月の雇用統計で非農業部門雇用者数は53.1万人増と市場予想(45.0万人増)を上回る内容となった。失業率も4.6%と市場予想(4.7%)を下回る改善を見せたことから雇用環境の回復が示された格好となった。このため、ダウ平均は市場予想を上回る回復を見せた雇用統計の発表を追い風に3日に付けた取引時間中の過去最高値(3万6178ドル)を試す局面が見られよう。原油価格が再び80ドル付近で強含んでいることもエネルギーセクターの押し上げに寄与しそうだ。
ただ、雇用環境の改善に伴う景気回復が進めば、テーパリング(量的緩和の縮小)開始を宣言したFRBによる早期の利上げ観測が高まってもおかしくないことから相場の上値は限定的となりそう。雇用統計の発表を受けた米国10年債利回りの動向など長期金利のリアクションを慎重に見守ることになりそうな一日となる。
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