サンユウ、今期経常を35％上方修正、配当も6円増額

　サンユウ <5697> [東証２] が11月2日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は5億2300万円の黒字(前年同期は6600万円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の5億4000万円→7億3000万円(前期は3億5300万円)に35.2％上方修正し、増益率が53.0％増→2.1倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比50.6％減の2億0700万円に大きく落ち込む計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の14円→20円(前期は6円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比15倍の2億7100万円に急拡大し、売上営業損益率は前年同期の-1.8％→5.0％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　第２四半期累計期間におきましては、主要需要家である自動車業界の生産活動が概ね堅調に推移しており、また、建産機業界でも回復傾向が続きました。利益面では、材料価格の値上げに伴う販売価格への転嫁を含む売上高の増加と、固定費抑制によるトン当たり製造経費の減少が寄与し、想定を上回りました。通期業績予想に関しては、自動車業界における部品や半導体の供給不足に伴う減産や、再度の材料価格の大幅値上げに伴う販売価格への転嫁など先行き不透明な要素はあるものの、売上高や利益指標は前回発表の予想値を上回る見通しです。（注）本資料に記載の業績予想等につきましては、現時点で得られた情報に基づいて算定したものですので、実際の業績は今後様々な要因により本資料の数値とは異なる結果となる可能性があります。

　当社は、利益水準と財務内容を総合勘案し、事業の成長と共に、株主の皆様に対する適切かつ安定的な利益配当を行うことを基本方針としております。　　当期の期末配当につきましては、１株当たり14円としておりましたが、通期業績予想の修正を踏まえ、１株当たり20円の配当とさせていただく予定であります。