◆ 一時は“ドル買い”先行も… - 往って来い
リスク選好フローから一時“114.444円”へと上値を伸ばした昨日でしたが、結局は押し戻されました。
対ユーロで進行していた“ドル買い”が反転したことが、ポンドを除く主要通貨に対して“ドル売り”を目立たせたからです。
こうして“114円ライン”へと押し戻されたドル円は、そのまま昨日の取引を終えています。
なお昨日発表された米ISM製造業景況指数は“マチマチ(事前予想からは良化/前月より悪化の60.8)”となったこともあり、特に材料視されることはありませんでした。
◆ 波乱があるとすれば「RBA理事会」だが、それ以外は…?
こうして「衆院選」後の動きが短命に終わったこともあり、本日も「FOMC待ち」が前面に押し出された展開が想定されるところです。
「米10年債利回りが動けば…」との期待は確かに存在しますが、イベント前ということで“収斂圧力(1.57%付近に)”がかかっています。
これを覆すのは“容易ではない”と見るのが自然であり、そういう意味で前記した思惑は“期待過剰”と見るのが妥当といえます。
オーダー状況を見ると、昨日よりやや切り上がった印象があるドル売りオーダーですが、それでも“114.40-60円”にはびっしり並んでいると聞き及びます。
一方でドル買いオーダーは“113.80-60円”で変わらないとのことですので、ここからの下値追いは骨が折れると見るのが妥当です。
波乱があるとすれば「RBA理事会」ですが、そこで何もなければ…?
「新たな要因」が飛び出さない限り、「結果を見定めたい」が先行する可能性が高いだけに、本日も「基本は膠着」を地でいく展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.733(17/11/6高値、10/20高値《年初来高値》)
上値4:114.631(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:114.444(11/1高値、+1σ)
上値2:114.311(ピボット1stレジスタンス、11/1高値後の61.8%戻し)
上値1:114.190(11/1高値後の50%戻し)
前営業日終値:113.990(大台)
下値1:113.936(11/1安値)
下値2:113.850(10/28~11/1の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:113.710(10/28~11/1の61.8%押し)
下値4:113.564(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:113.389(10/29安値)
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