積化成、今期経常を一転18%減益に下方修正、配当も10円減額

配信元:株探
投稿:2021/10/29 15:00
 積水化成品工業 <4228> が10月29日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円→16億円(前期は19.5億円)に50.0%下方修正し、一転して18.2%減益見通しとなった。
 同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の9.5億円→7.5億円(前年同期は3億円)に21.1%下方修正し、増益率が3.1倍→2.5倍に縮小する見通しとなった。

 業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→12円(前期は21円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2022年3月期の連結業績につきましては、前期の新型コロナウイルス感染症の影響からは、一定の回復基調にあるものの、前年度からの原材料価格高騰やサプライチェーンの不安定な状況に伴う自動車メーカーにおける生産減少などの要因により、厳しい事業環境となっております。 特に、当社の欧州における連結子会社 Proseatグループにおいては、主力の自動車関連部材に用いる原材料の前年末からの価格高騰の影響、ならびに自動車メーカーの半導体不足などによる減産に伴う欧州拠点での大幅な受注減少の影響を受けております。 当社グループとしましては、このような事業環境が年度末に向けて継続する可能性も想定し、固定費削減や販売価格転嫁などの収益改善に鋭意取り組んでいるところではありますが、2022年3月期第2四半期(累計)、通期 のそれぞれにおける連結業績予想数値が当初の予想を下回る見込みとなりましたので、(1)、(2)のとおり、業績予想を修正いたします。

  当社は株主の皆様への利益還元を重要な経営課題として位置づけており、経営体質の強化ならびに将来の事業展開に備えるために内部留保を確保しつつ、連結業績の動向に応じ、かつ配当の安定性を勘案した利益還元を実施することを基本方針としております。 しかしながら、1.のとおりに連結業績予想を下方修正することを勘案し、第2四半期末の配当予想は5円に据え置きますが、期末の配当予想につきましては、17 円から 10 円減配の7 円へ修正いたします。 (注)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記載は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。
配信元: 株探

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