◆ 一旦“下押し”も、押し戻される
“ドル売り(利益確定売り?)”が欧州タイムにかけて進行したこともあり、ドル円は“113.882円”へと値を落とす場面が見られました。
しかし「米10年債利回り上昇」が変わることはなく、さらに昨日はウォラーFRB理事の次の発言がマーケットを揺さぶりました。
『テーパリングは11月から開始すべき』
『(インフレが年末まで高止まりした場合、)22年の利上げはあり得る』
これが「FRBがインフレ警戒感を強めている」との見方につながり、“114.389円”まで値を戻したドル円は、本日に入って“114.699円”へと駆け上がっています。
◆ “年初来高値”&“チャート上の節目”も突破しただけに…?
これで“年初来高値”を上回り、さらに“チャート上の節目(18/10/4高値:114.548円)”をも突破した格好となります。
“円売り安心感”の緩みもあって「“押し目買い”にも慎重姿勢で…」と指摘してきた筆者でしたが、こうなってしまうと「“ドル買い遅れ”が目立つ」が再び台頭してもおかしくなくなります。
そうなると特に実需絡みには、「高値でも付いていく(いかざるを得ない?)」を想定せざるを得なくなってくる展開も想定されるところです。
「“戻り売り”は厳禁」といった状況に変化はないと考えますが、「“押し目買い”にも慎重姿勢で…」は緩めた方がいいのかもしれません。
往き過ぎであることは疑いようがなく、甚だ不本意ではありますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.000(大台)
上値4:114.879(17/3/15高値)
上値3:114.733(17/11/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.548(18/10/4高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.460(10/15高値《年初来高値》)
前営業日終値:114.388
下値1:114.194(10/19安値後の61.8%押し)
下値2:114.000(大台、ピボット1stサポート)
下値3:113.882(10/19安値、10/14~10/15の50%押し)
下値4:113.727(+1σ、ピボット2ndサポート)
下値5:113.620(10/15安値、10/14~10/15の61.8%押し)
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