◆ “上値追い”は続く… - 114円半ば
強い米経済指標(小売売上高は+0.7%、2ヶ月連続増)&良好な米企業決算(ゴールドマン・サックスの7-9月純利益は+53.78億ドル)を背景に、先週末の米株式は堅調でした。
一方で世界的なインフレ懸念もあり、米国債利回りの上昇傾向は続いています。
このためリスク/金利の双方から“円売り”が入り、東京タイムに“114円台”にあっさり乗せると、NYタイム序盤には“114.450円”へと駆け上がっています。
一方で“チャート上の節目(18/10/4高値:114.548円)”を一気に窺うには、至りませんでした。
その後は週末ということもあり“113.986円”へと値を落とすなど、“上値の重さ”も見せながら、先週末の取引を終えています。
◆ “円売り”への安心感も台頭しているが…?
日本はデフレ圧力が残っていますので、「テーパリングはまだまだ先」との意識が立ちやすいと見られます。
一方でほぼ100%を輸入に依存してもいますので、資源価格の高騰が「貿易収支悪化」との思惑を誘いやすいとも見られます。
このためファンダメンタルズ的に“円売り”が誘われやすく、現時点では“安心感”すら台頭している印象があります。
一方でそれに対するのが、何度も記してきた「上昇往き過ぎ感」です。
これまで「スピード違反」が“ドル買い遅れ”を促し、それが“利益確定売り”を減じさせることで、“さらなる上値追い”につながった可能性を指摘してきましたが、すでに指摘から“2.5円超”も上昇しています。
そうなるといつ「上昇往き過ぎ感」が勝り出してもおかしくなく、冒頭で記したように“チャート上の節目(114.548円)”は“心理的な節目(115.00円)”はもう目前に迫っています。
引き続き“戻り売り”は手控えたいところですが、“高値を付いていく”は元より、ここから先は“押し目買い”にも慎重姿勢で臨むべきかもしれません。
それ相応の調整幅が見られなければ…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.879(17/3/15高値)
上値3:114.733(17/11/6高値、+2σ)
上値2:114.548(18/10/4高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.460(10/15高値《年初来高値》)
前営業日終値:114.249
下値1:114.000(大台、10/14~10/15の38.2%押し)
下値2:113.833(10/14~10/15の50%押し)
下値3:113.759(ピボット1stサポート)
下値4:113.620(10/15安値、10/14~10/15の61.8%押し)
下値5:113.501(10/14~10/15の76.4%押し)
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