市場は政策期待が先行 全員参加型の上昇相場へ

昨日の米国株式市場はレーバーデーで休場。欧州株が上昇したことなどを受けて、日本株は買い先行となりそうだ。時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30050 円付近での推移。3万円の大台回復から始まりそうだ。
東京株式市場は自民党総裁選一色だ。出馬意欲を見せている候補が複数いるなど、市場では「政策期待」が高まっている。「株価にとってもっともふさわしい首相は誰か」―-投資家の話題は尽きないようだ。それが色々なテーマを生み出し、物色材料とされている。実現性はさておき、「期待」が先行している状態だ。
日経平均の日足チャートでは明らかに強気形状。本日も窓を空けて上昇することが予想され、一段と先高観が強まることになる。東証一部の売買代金は3兆円乗せ。「全員参加型」の上昇相場となりつつあり、あらゆる銘柄が上昇することになるだろう。特に成長期待、人気の高い銘柄には資金が集まりやすく、急騰するものもありそうだ。
もちろんそういった銘柄は「期待先行」であり、総裁選が終了すれば、完全に材料出尽くしとなる。新首相の顔がどうなるかは分からないが、岸田氏、河野氏あたりならば、「そこそこ」といったことになるのだろう。市場が期待しているのは高市氏だ。続・アベノミクス(サナエノミクス)への期待感は高く、マーケットはココに焦点を当てている。現時点で当選確率は低いものの、「万が一、風が吹いたら大きい」などと、ソロバン勘定を始めている。元気のある投資家は、こういった先読みをすれば良い。逆に「どうせ下がるんでしょ」と斜に構えている投資家は、見逃されている割安株を物色しておけば良い。ほとぼりが冷めた頃、「再評価」される可能性が高いからだ。いずれにしても「政策に売りなし」というよりか、「政策期待に売りなし」といった相場。この流れについて行くしかない。
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