◆ ジャクソンホール会議を経て… - 109円台に反落
注目のパウエルFRB議長講演では、『年内テーパリング開始が適当』との認識が示されました。
一方で『テーパリング開始は利上げ開始を意図しない』ともされるなど、緩和策そのものは継続との意味合いを含むものでもありました。
“タカ派/ハト派”の双方に配慮した講演といえますが、テーパリングを前のめり的に織り込んできたマーケットは、これを“ハト派寄り”と捉えました。
米株式は続伸(ナスダック/S&P500は史上最高値を連日更新)、米10年債利回りは低下(一時1.30%台)を見せる中、ドル円は大台(110円)を再び割り込む動きを見せています。
◆ ただこれで「年内テーパリング開始」は既定路線入り…
もっとも「年内のテーパリング開始」は既定路線となった印象があるだけに、持続的なドル売りは想定しづらいところでもあります。
そうなるとドル売りが一段落後は“膠着”となりやすく、週末の米雇用統計に向けては“模様眺め”となってもおかしくないところでもあります。
本日は英国・トルコが休場ですので、流動性回帰が阻害される可能性が想定されるところです。
こうした中でアフガン情勢混乱/コロナ感染拡大といったネガティブ(リスク回避)要素が、上を下へとマーケットを振れさせないとも限りません。
基本は“膠着(ややポジション調整の買い戻し先行)”と考えるものの、“不意な動意”には引き続き注意しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.544(8/12高値)
上値4:110.455(8/13高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:110.262(8/27高値、+1σ)
上値2:110.118(日足・一目均衡表先行スパン上限/下限、50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
下値1:110.000(大台、週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:109.845(20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
下値1:109.779(8/27安値、日足・一目均衡表基準線、20週移動平均線)
下値2:109.614(8/25安値、100日/100月移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン下限、8/16~8/27の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:109.549(8/16~8/27の61.8%押し、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値4:109.415(8/24安値、-1σ)
下値5:109.179(ピボットローブレイクアウト)
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