◆ 思惑は交錯… - 110円付近
『22年1-3月までにテーパリングを終えるべき(ブラード・セントルイス連銀総裁)』
『9月にテーパリングを予告、8ヶ月程度で終了を目指すべき(カプラン・ダラス連銀総裁)』
『テーパリングを議論する準備は整っている(ジョージ・カンザスシティ連銀総裁)』
パウエルFRB議長講演を翌日に控える中、昨日は「早期の米テーパリング」を示唆する発言が相次ぎました。
このため米10年債利回りが“1.37%”へ上昇する場面があり、ドル円は“110.228円”へと上値を伸ばしました。
一方で、アフガン・カブール空港付近での爆発(自爆テロ?)もあり、リスク回避姿勢は続いています。
“リスク回避→円買い”がドル円に重く圧し掛かっており、上値を伸ばし切れないのが実状といえます。
なお昨日は「米4-6月期GDP(+6.6%)」「新規失業保険申請件数(前週比+0.4万件の35.3万件)」もありましたが、特に材料視されることはありませんでした。
◆ 「結果次第」、それまでは「講演待ちムード」が強まりやすいが、それでも…?
こうした中、いよいよ本日はジャクソンホールにおいて、「パウエルFRB議長講演(23:00~)」が行われます。
講演テーマは例年に比べてかなりざっくりした「経済見通し」であり、日程短縮+オンライン形式にも変更されています。
このため「テーパリングに言及するムードではない」との指摘が増えつつあるのは、事実です。
一方、冒頭で記したように「FRB関係者からの示唆発言」は相次いでいるため、思惑は割れやすいと見られます。
そうした中で本日は「スポット取引の月末最終応当日」に当たりますので、「実需絡みのフロー」が入り乱れる可能性が否めません。
さらに日足・一目均衡表の雲が極端に薄くなっている状況を踏まえれば、「テクニカル的な仕掛け」がいつ入ってもおかしくない状況でもあります。
それまでは「講演待ちムード」が強まりやすく、後は「結果次第」といった印象もありでありますが、「不意な動意」には十分に警戒しておきたいところです。
そして個人的には「上方ブレイク」を期待する局面ではありますが、予断を持つことなく、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※パウエルFRB議長講演が予定されていますので、いつもより値幅を拡げています。
111.659(7/2高値《年初来高値》)
111.415(18/10/4~20/3/9の76.4%戻し)
111.185(7/5高値)
110.971(7/6高値、大台)
110.815(7/7高値、8/11高値)
110.659(+2σ)
上値5:110.544(8/12高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:110.455(8/13高値)
上値3:110.382(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.228(8/26高値、週足・一目均衡表転換線、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.157(50日移動平均線)
前営業日終値:110.085(日足・一目均衡表先行スパン上限/下限、大台)
下値1:109.926(8/26安値、ピボット1stサポート)
下値2:109.844(20日移動平均線)
下値3:109.761(日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値4:109.672(日足・一目均衡表転換線、100日/20週/100月移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン下限、8/16~8/26の50%押し)
下値5:109.614(8/25安値、ピボットローブレイクアウト)
109.536(8/16~8/26の61.8%押し)
109.415(8/24安値、-1σ)
109.109(8/16-17安値)
109.000(大台、週足・一目均衡表基準線、50月移動平均線、-2σ)
108.826(200週移動平均線)
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