NY株式市場(19日)新規失業保険申請件数はコロナ渦で最低水準ー米国10年債利回りは一時1.22%まで低下
19日のニューヨーク株式市場でダウ平均は3日続落して取引が始まりそうだ。
ニューヨーク株式市場では、小売売上高が市場予想を下回ったことから個人消費の鈍化懸念が広がっているほか、前日に公表されたFOMC議事要旨で示唆された年内のテーパリング開始への警戒感が根強い相場環境が継続しそうだ。
ダウ平均は、寄り付きで取引開始前に発表された8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を下回ったことを嫌気して3万4600ドル割れを試す局面が見られよう。19日はアジア市場から欧州市場まで下落していることから、世界的な株安の様相を呈する相場展開にもなりそうだ。
一方で同じく取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、34.8万件と市場予想(36.4万件)を下回りコロナ渦で最も少なくなったことは下支え要因として意識されそう。
ただ、ダウ平均は、相場の下げ止まりを促す決定的な買い手掛かりに乏しいことから下値を探る動きが継続しそうなほか、米国10年債利回りは、一時1.22%まで低下して質への逃避が見られることからリスクオフムードが高まりやすい一日となる。
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