◆ 思惑で上昇も、押し戻される… - 一時110円回復
FOMC議事要旨公表を控える中、昨日は“110.061円”に上値を伸ばす場面が見られました。
「タカ派に寄る」との思惑が、事前に台頭したからです。
また『22年3月までにテーパリングを終えるべき』とのブラード・セントルイス連銀総裁発言も、後を押したと見られるところです。
そしてそのFOMC議事要旨では、大半の参加者が『年内テーパリング着手が適切』と定していることが示されました。
しかし『労働環境の改善が十分ではない』との理由で、一部の参加者は『テーパリング実施は年明け以降』との認識を持っていることもが示されました。
こうして先走り的に織り込まれた「早期のテーパリング観測」は巻き戻され、“109円台
”へと押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ それでも突破したのは事実 - 分厚いドル売りオーダー
押し戻されたことを考えれば、「方向感定まらず」は依然として続いていると見るのが自然です。
ただ“110円手前”に設定されていた分厚いドル売りオーダーをこなしたことを踏まえれば、やはり上値は軽くなった…?
「早期のテーパリング観測」は後退しただけに“材料不足”の印象は否めませんが、“もう一段の上値追い”は十分に期待できる局面と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.348(ピボット2ndレジスタンス、+1σ)
上値4:110.191(週足・一目均衡表転換線、50日移動平均線、8/11~8/16の61.8%戻し)
上値3:110.061(8/17高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:109.998(日足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、大台)
上値1:109.870(20日移動平均線)
前営業日終値:109.757(日足・一目均衡表基準線)
下値1:109.662(100日/20週/100月移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン下限、8/11~8/18の38.2%押し)
下値2:109.585(8/16~8/18の50%押し)
下値3:109.479(8/17安値、8/16~8/18の61.8%押し、ピボット1stサポート、-1σ)
下値4:109.334(8/16~8/18の76.4%押し)
下値5:109.184(ピボット2ndサポート)
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