◆ 今度は「リスク回避」台頭… - 109円前半
ミシガン大消費者態度指数をキッカケに進行した「米早期テーパリング観測後退」は、一応、一服した印象があります。
しかし昨日は事前予想を大きく下回った中国鉱工業生産/小売売上高を背景に、「米・中2大経済が減速しつつある」との悲観論が浮上しました。
さらに緊迫化するアフガニスタン情勢を背景に「地政学的リスク」も台頭しており、“リスク回避→円買い”がマーケットを突き動かしました。
こうしてドル円は“109.109円”へと値を落とすなど、下落傾向は続きました。
一方でNYタイム序盤に下落していたNYダウが、最終的には5営業日連続の史上最高値更新で昨日の取引を終えています。
こうしてNYタイム終盤以降は“リスク回避姿勢”も緩みつつあり、ドル円も緩やかに下げ渋って、昨日の取引を終えています。
◆ 下方向への意識は強まっているが…?
下方向への意識が強まっているのは事実ですので、“下げ止まった”と見るのはまだ早計といえるかもしれません。
ただ「米早期のテーパリング観測」が増幅した“米雇用統計発表時水準(109.80円付近)”は、既に割り込んでいます。
つまり“下落往き過ぎ”の印象が否めず、いつ一服感が浮上してもおかしくないところでもあります。
こうした中、本日は「米小売売上高/鉱工業生産(一応、パウエルFRB議長発言も…)」が予定されています。
下方向への意識が強まっているだけに、上振れともなればドル買い戻し圧力は相応以上となる可能性が高い…?
楽観はできないものの、“大台(108円)”にはかなりの規模のドル買いオーダーが設定されているとも聞き及びます。
「リスク回避の継続性」を見極めつつ、引き続き本日も“下げ一服→反発”を期待したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.998(日足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、8/11~8/16の50%戻し、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:109.901(20日移動平均線)
上値3:109.761(日足・一目均衡表基準線、8/11~8/16の38.2%戻し、8/16高値)
上値2:109.677(100日/20週/100月移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.420(-1σ)
前営業日終値:109.261
下値1:109.109(8/16安値)
下値2:109.000(大台、50月移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:108.941(-2σ)
下値4:108.842(200週移動平均線)
下値5:108.722(5/26安値、8/4安値、ピボット2ndサポート)
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