◆ 「早期の米テーパリング観測」が盛り返す - 110円半ば
米PPIは事前予想を“上回り(+1.0%)”、前年比は“2010年以降最大(+7.8%)”を記録しました。
また新規失業保険申請件数は“3週連続の改善”を見せており、「物価上昇と雇用改善が同時進行」との見方が再燃しつつあります。
このため「早期の米テーパリング観測」は盛り返し、米10年債利回りが“米CPI発表時(1.36%)”を上回る中、ドル円は“110.544円”へ値を戻す場面を見せました。
一方で「コロナ感染拡大」や「米債務上限問題」への懸念は、根強いものがあります。
このため“上値の重さ”も引きずったまま、“110円半ば”で膠着して昨日の取引を終えています。
◆ 流動性低下がどう出るか…?
こうして米CPI後の変動が一服する中、欧米勢は「サマーバケーション」、国内勢も「お盆休み入り」というマーケット環境になります。
引き続き「次なる方向感を探る」が主体になると見られる中、この流動性低下がどう出るか?
オーダー状況を見ると、“110.60-70円”にドル売りオーダーが積み上がる中、“昨日安値(110.317円)”より下方向にはドル買いオーダーがズラッと並んでいます。
超える/割ると“動意づく”可能性がある反面、そうでなければ“目先の材料出尽くし”が漂いかねない分水嶺。
個人的には「抜けるならば“上方向”」と考えますが、果たして…
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.971(7/6高値、大台)
上値4:110.884(+2σ)
上値3:110.798(8/11高値、7/7高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:110.658(ピボット2ndレジスタンス、8/11高値後の61.8%戻し)
上値1:110.553(8/11高値後の50%戻し、ピボット1stレジスタンス、8/12高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:110.433(+1σ)
下値1:110.274(8/10~12安値、ピボット1stサポート)
下値2:110.192(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値3:110.092(ピボットローブレークアウト)
下値4:109.998(日足・一目均衡表先行スパン下限、8/9安値、8/4~8/11の38.2%押し、20日移動平均線、大台)
下値5:109.761(日足・一目均衡表転換線/基準線、8/4~8/11の50%押し、20週移動平均線)
最新人気記事
-
本日の【株主優待】情報 (12日 発表分) 2019/03/12
-
来週の株式相場に向けて=年末・年始意識しレジャー・ゲーム関連株が優... 12/20 17:30
-
「ドローン」が25位にランクイン、テラドローン上場などで改めて関心... 12/20 12:21
-
「2024年のIPO」が12位、きょうキオクシア上場<注目テーマ> 12/18 12:20
-
東京株式(大引け)=111円安と6日続落、方向感に欠け値を消す展開に 12/20 16:06
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 22:30
-
今日 21:30
-
今日 20:30
-
今日 20:30