企業の第1四半期決算が今週でほぼ出揃います。
決算内容を見ると今回の第1四半期決算は総じて「好調」だったように思われます。昨年の4-6月期がコロナにより各社とも業績どん底だったこともあり、今回は大幅な増収増益決算が目立った気がします。また企業によっては期初に保守的な業績予想を発表したこともあり、上方修正を発表する企業も多々あり、コロナ過の現在でも企業業績は総じて「好調」と判断していいでしょう。
一方、株価はパッとしない状況が続いています。
・新型コロナの感染拡大が続いていること
・日銀の日本株買いがほぼ終わったこと
を理由に外国人投資家の日本株売りによる需給の悪化が今の現状につながっているのでしょう。
株価はシンプルに考えると、「業績と需給」で決まります。いくら業績が良くても買う人がいなければ株価は上がらないですし、業績が悪くても買う人が多ければ株価は上がります。
このように考えると今は「業績が良いけど買う人が少ない状況」だと言えそうです。
今の日本株を買うひとは大きく分けて「個人投資家」と「海外投資家」です。個人投資家は今の株安で青色吐息ですので期待は出来ませんが、海外投資家は米国株の上昇により少し懐が豊かになってきています。ですので米国株の上昇により海外投資家が、「出遅れている日本株を買おうか!」となれば日経平均株価も再度30000円に向けて上がる可能性もあるでしょう。
このように株価が動く要因を「業績と需給」に分けて考えると、株価の動きが少し分かりやすくなります。今後の日本株のポイントは「需給の改善」です。ちょうど木曜日に投資主体者別売買動向が発表されますので、ぜひ本日の投資主体者別売買動向で需給の変化を確認しておきましょう。
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