本日は「下値の堅さが意識される」…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2021/08/04 10:36

◆ “リスク回避”継続 - 109円割れ


オセアニア通貨上昇に引っ張られ、東京タイムは“リスク通貨買い”が進行する場面も見られました。
しかし「世界的なコロナの感染再拡大」や「世界的な景気ピークアウト」への懸念は薄れておらず、欧州タイム以降は“リスク回避→円買い”は継続しています。
このため“リスク回避→円買い”は引き継がれており、ドル円は“109円台”を割り込みました。

一方でドル円を除けば、“リスク回避→ドル買い”も散見されています。
このため“崩れる”には至っておらず、NYタイム中盤以降の「米10年債利回り下げ渋り」の影響もあり、“109円台”に押し戻されて昨日の取引を終えています。

◆ 引き続き“さらなる下値追い”への懸念は残るが…?


“109円割れ→さらなる下値追い”が本日も懸念されますが、一方で昨日安値は“200週移動平均線(108.868円)”とほぼ合致しています。
週末に米雇用統計を控えるスケジュール感の中、「新規のポジション構築は期待薄」「短期の仕掛け的な動きも微妙」と考えれば、果たしてどこまで…?

本日は「下値の堅さが意識される」と見ながら、引き続き株価動向・債券利回り動向を見守りたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:109.602(100日移動平均線、20週移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン下限、100月移動平均線)
上値4:109.529(7/23~8/3の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.432(-1σ)
上値2:109.339(8/3高値、日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.154(8/3安値後の戻り高値)
前営業日終値:109.029(50月移動平均線、大台)
下値1:108.874(8/3安値、200週移動平均線、-2σ、ピボット1stサポート)
下値2:108.722(5/26安値)
下値3:108.552(5/12安値、5/25安値、ピボット2ndサポート)
下値4:108.465(4/23~7/2の76.4%押し)
下値5:108.337(5/7安値、5/11安値、ピボットローブレイクアウト)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想