◆ “リスク回避”台頭 - 109円前半
「世界的なコロナの感染再拡大」や「米・中の製造業に対する先行き懸念(いわゆる景気ピークアウト懸念)」、さらには「米連邦債務上限復活(適用停止措置は7月末で失効)」等から、昨日は“リスク回避姿勢”が台頭しました。
米・欧の債券市場に逃避資金が流入する中、米10年債利回りは急低下。
そしてドル円は”109.186円”へと値を落としました。
一方でFRBのウォラー理事は『向こう2回の米雇用統計で改善が示されれば、9月にテーパリング決定、10月から開始可能』との見方を示しました。
これがドルの下値を支えた印象があり、崩れるには至りませんでした。
◆ “さらなる下値追い”への懸念は残るが…?
さらなる米10年債利回り低下への懸念が燻っているだけに、ドル円の上値も重くなっている印象は否めないところです。
このため“6/19安値(109.058円)”を割り込みにいかないとも限りませんが、一方で今週は週末に米雇用統計を控えるスケジュール感になります。
新たなポジション構築は期待薄であり、短期筋の仕掛け的な動きも微妙と見るのが妥当ともいえます。
つまり既存のポジションのみで下値を窺えるかが、本日のポイントとなってきそうです。
「押し目のドル買いオーダー/損失確定のドル売りオーダー」が109.00円ラインで背中合わせと聞き及びますが、果たして…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.053(7/23~8/2の61.8%戻し)
上値4:109.955(7/29高値、20日移動平均線、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.824(7/30-8/2高値、日足・一目均衡表転換線、7/23~8/2の50%戻し)
上値2:109.722(7/23~8/2の38.2%戻し、20週移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.580(-1σ、100日移動平均線、100月移動平均線)
前営業日終値:109.318(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値1:109.186(8/2安値、-2σ)
下値2:109.036(5/27安値、7/19安値、50月移動平均線、大台、ピボット1stサポート)
下値3:108.869(200週移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値4:108.722(5/26安値)
下値5:108.552(5/12安値、5/25安値)
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