◆ FOMCは“ハト派”… - 109円後半へ反落
NYタイム序盤にかけて“111.222円”への反発を見せるなど、FOMC前は“買い戻し”が目立ちました。
ただ“(前日の下落に対する)ポジション調整”と見るのが自然な状況であり、“膠着”という基本から抜け出すことはありませんでした。
こうした中で行われたFOMCは、想定通り「据え置き」が決定されました。
その上で『インフレ圧力は一時的』とのスタンスは変えず、『テーパリング議論は今後数会合継続』との認識が示されました。
「テーパリングを急いでいない」と印象付けるには十分な材料であり、米10年債利回りが“低下(1.27%→1.22%)”する中、ドル円も“反落(110.280円→109.838円)”へと転じました。
もっとも“前日安値(109.579円)”には届いておらず、“崩れた”との印象は薄いまま、昨日の取引を終えています。
◆ ただ「下げ一服観測」が台頭している以上…? - 米10年債利回り
昨日のNYダウは“下落(△127ドル)”しましたが、株式には“ポジティブ→リスク選好”が期待できると見るのが自然です。
一方で債券には“ネガティブ→利回り低下”が懸念され、その通りの動きも見られていますが、“1.12%(20日)”を経て「下げ一服観測」が台頭しているのは事実です。
つまり“利回り低下”がどこまでマーケットを揺るがすかは未知数であり、それに伴う“ドル売り”もどこまで進行するかは疑問と見るのが妥当ともいえます。
ビッグイベントを終えたことから、目先は「材料不足」が囃されやすいと見られます。
そうした中での“利回り低下”は、“もう一段の押し下げ”となる可能性も否めないところがあります。
ただ前記した諸々の事情を踏まえれば…?
引き続き「崩れない」を前提としつつ、「買い拾いチャンス」を窺いたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.391(7/27高値、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
上値4:110.280(7/28高値)
上値3:110.212(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:110.111(7/28高値後の61.8%戻し、日足・一目均衡表先行スパン上限、50日移動平均線、7/28高値後の50%戻し)
上値1:110.007(7/28高値後の38.2%戻し、大台)
前営業日終値:109.904
下値1:109.824(日足・一目均衡表転換線)
下値2:109.735(7/28安値、月足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:109.666(ピボット1stサポート、20週移動平均線)
下値4:109.579(7/27安値、100日/100月移動平均線)
下値5:109.419(7/19~7/23の76.4%押し、ピボット2ndサポート)
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