■業績動向
1. 2021年10月期第2四半期累計業績の概要
神戸物産<3038>の2021年10月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比0.2%増の176,437百万円、営業利益で同16.1%増の14,387百万円、経常利益で同21.9%増の15,190百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同34.3%増の10,133百万円となり、いずれも第2四半期累計として過去最高を更新した。前第3四半期にクックイノベンチャー事業を売却した影響で増収率が低く見えるが、既存事業ベースで見ると売上高は同10.1%増、営業利益で同19.8%増と2ケタ台の増収増益となっている。主力の業務スーパー事業が好調に推移し、業績のけん引役となった。
売上総利益率はクックイノベンチャー事業売却の影響により、前年同期の15.4%から12.2%に低下したが、同様に販管費率が8.3%から4.1%に低下したことで、営業利益率は7.0%から8.2%に上昇した。営業外収支は、為替の円安進展に伴って為替差益が前年同期比384百万円増加、デリバティブ評価益が同95百万円増加したほか、貸倒引当金が同258百万円減少したことなどにより、全体では同731百万円の改善となった。また、前年同期に特別損失として計上した減損損失1,380百万円(主にクックイノベンチャー事業に係る損失)が無くなったことと、外形標準課税の適用により実効税率が下がったことで、親会社株主に帰属する四半期純利益の増益率が大きくなっている。
なお、第2四半期累計としての会社計画は公表していないが、売上高、各利益ともに社内計画を上回ったものと見られる。上振れ要因としては、業務スーパー事業において、業務スーパーの新規出店が順調に進んだことや、採算の良いPB商品を中心に既存店向け商品出荷額も想定以上に堅調に推移したことが挙げられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2021年10月期第2四半期累計業績の概要
神戸物産<3038>の2021年10月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比0.2%増の176,437百万円、営業利益で同16.1%増の14,387百万円、経常利益で同21.9%増の15,190百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同34.3%増の10,133百万円となり、いずれも第2四半期累計として過去最高を更新した。前第3四半期にクックイノベンチャー事業を売却した影響で増収率が低く見えるが、既存事業ベースで見ると売上高は同10.1%増、営業利益で同19.8%増と2ケタ台の増収増益となっている。主力の業務スーパー事業が好調に推移し、業績のけん引役となった。
売上総利益率はクックイノベンチャー事業売却の影響により、前年同期の15.4%から12.2%に低下したが、同様に販管費率が8.3%から4.1%に低下したことで、営業利益率は7.0%から8.2%に上昇した。営業外収支は、為替の円安進展に伴って為替差益が前年同期比384百万円増加、デリバティブ評価益が同95百万円増加したほか、貸倒引当金が同258百万円減少したことなどにより、全体では同731百万円の改善となった。また、前年同期に特別損失として計上した減損損失1,380百万円(主にクックイノベンチャー事業に係る損失)が無くなったことと、外形標準課税の適用により実効税率が下がったことで、親会社株主に帰属する四半期純利益の増益率が大きくなっている。
なお、第2四半期累計としての会社計画は公表していないが、売上高、各利益ともに社内計画を上回ったものと見られる。上振れ要因としては、業務スーパー事業において、業務スーパーの新規出店が順調に進んだことや、採算の良いPB商品を中心に既存店向け商品出荷額も想定以上に堅調に推移したことが挙げられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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