<動意株・24日>(大引け)=三社電機、クレオス、小野測器など

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/06/24 15:10
<動意株・24日>(大引け)=三社電機、クレオス、小野測器など  三社電機製作所<6882.T>=新値街道を行く。パワー半導体関連株にテーマ買いの動きが広がるなか、同社株も関連有力株として投資資金の攻勢が加速している。同社は半導体モジュールや電源デバイスを主力展開するが、筆頭株主のパナソニック<6752.T>と連携して早くからSiC製デバイスの開発を進めている。最近では小型で高性能のSiC-MOSFETモジュールのニュータイプを開発するなど品揃えも強化されている。業績も21年3月期営業利益は前の期比62.4%増の4億1600万円と急回復、22年3月期は前期比92%増の8億円予想と伸びが加速する見通し。更に新中期経営計画では24年3月期に営業利益19億円を目標に掲げており、業績変貌への期待が継続的な買いを呼び込んでいる。

 GSIクレオス<8101.T>=後場一段高。午前11時45分ごろ、カナダのディープテックスタートアップ企業であるブリリアント・マターズ社(以下BM社、ケベック州)へ資本参加すると発表しており、これが好感されている。BM社は、有力な次世代再生エネルギーである有機太陽電池をはじめとする有機エレクトロニクス分野向けに最適な最先端の導体や半導体高分子の研究・開発、製造を行う企業。今回、ケベック州投資公社や環境・エネルギー分野に特化するベンチャーキャピタルなどと共に資本参加、経営参画することで、BM社製有機材料をアジアを中心に世界市場へ展開を図るとしている。

 小野測器<6858.T>=一時ストップ高。同社はきょう、音響システム大手のTOA<6809.T>や電気通信大学などと共同で進める遠隔聴診システムの開発に向けた取り組みが、科学技術振興機構(JST)の産学連携助成プログラムに採択されたと発表しており、これが材料視されているようだ。電気通信大の研究シーズをもとに、小野測器のレーザ計測技術とTOAの空間における収音技術とを融合し、常時モニタリング可能な非接触聴診技術の開発を目指す。

 イーレックス<9517.T>=上げ足早め新高値。午前10時ごろ、グループ会社エバーグリーン・マーケティング(EGM)が、島津製作所<7701.T>の工場をはじめとする5施設に対して、トラッキング付非化石証書を活用した実質再生可能エネルギーである「CO2フリープラン」の供給を開始すると発表しており、これが材料視されている。今回の契約は、再生可能エネルギー電源から調達したFIT電気に、トラッキング付非化石証書を付加することで、実質再生可能エネルギーの電力を供給するもの。供給開始は7月を予定している。

 ティアンドエス<4055.T>=一時ストップ高。同社は23日、Idein(東京都千代田区)が展開するプログラム「Actcast Partner Program」へ参加したと発表しており、これが好感されている。同プログラムは、エッジデバイス上で画像解析AIなどを実行して実世界の情報を取得し、Webと連携するIoTシステムを構築・運用するためのプラットフォームサービス「Actcast」を活用したソリューションの開発やオープンイノベーションの実現を目的とするパートナープログラムで、既に120社を超える企業が参画している。同社では今後、Actcastの利便性と同社の推進するAIアルゴリズム研究開発支援業務サービス、特に画像認識のためのディープラーニングに不可欠とされる高度なAI技術を合わせたサービスの展開を検討し、今後も品質の高いAIアルゴリズム研究開発支援業務サービスの提供を行うとしている。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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