<動意株・23日>(前引け)=スタティアH、乾汽船、太洋工業
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乾汽船<9308.T>=異彩高。一時160円高の1360円まで上値を伸ばし年初来高値を更新。前日に軒並み急動意をみせた大手海運株は、きょうは目先利益確定の動きが優勢となり日本郵船<9101.T>や商船三井<9104.T>など総じて売り物に押される展開を余儀なくされている。しかし、相対的に出遅れ感のあった乾汽船はその間隙を縫って一気に上値指向を強めている。22年3月期は市況改善を背景に、増収効果を反映して営業損益段階からの大幅黒字化が見込まれている。年間配当は前期実績の6円から一気に51円への増配を計画していることは特筆される。「アクティビストのアルファレオが筆頭株主に入っているが、会社側では買収防衛策の導入などに動いており、株式需給面でも思惑がある」(国内証券ストラテジスト)とされる。
太洋工業<6663.T>=ストップ高。同社は22日、開発に取り組んでいるポリイミドを用いたビルドアップ基板に関して、核となる技術であるフィルドビア技術を確立したと発表しており、これが材料視されている。スーパー・エンジニアリング・プラスチックの一つであるポリイミドを用いたビルドアップ基板の開発は、多層基板の一層の小型化・薄型化・軽量化に向けた取り組みの一つ。今回確立したフィルドビア技術は、絶縁層がポリイミドであるFPC(フレキシブルプリント配線板)にレーザーで開けた穴(ビア)を銅で充填(フィルド)し、かつ充填箇所の表面をフラットにするもの。このFPCをビルドアップ基板のコア層や外層として使用することで、高密度配線及び高密度実装、薄型化の両立が実現できるという。なお、同社では22年度中にも同技術を用いたビルドアップ基板の提供を開始する予定だ。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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