◆ “巻き戻し”が目立つ一日 - 109円付近
『緩和規模縮小の議論は時期尚早(ラガルドECB総裁)』発言を機に、先週末は“ユーロ売り”が強まりました。
一方で『テーパリング議論は遅いより早い方がいい(カプラン・ダラス連銀総裁&ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁)』を経て、“ドル買い戻し”も目立っています。
注目の「米製造業/サービス業PMI」が“好内容(前者は前月比+1.0/後者は過去最高)”も後押しとなり、ユーロドルが“1.21ドル半ば”へ反落する中、ドル円は“109円水準”へと押し戻されています。
もっとも「米10年国債利回り」は“下げ渋った”に過ぎず、決して“反転”したというわけではありません。
このため「109円超滞空時間」は“わずか”に留まったまま、先週末の取引を終えています。
◆ 目先は「様子見ムード」が漂う…?
こうして“下値の堅さ”は窺えましたが、“上値の重さ”を引きずったままという格好のドル円。
“200週移動平均線(本日は108.882円)”を上回って引けただけに、一応は“底堅い”が先行する可能性が期待されるところです。
ただ“(先週末の)ドル買い戻し”が「テーパリング期待」「ただの週末要因」のいずれであるかは、現時点では不明です(後者の可能性の方が高い…?)。
このためその持続性に関しては、やはり疑問符を付けざるを得ないのが実状といえます。
本日も「FRB要人発言(ブレイナードFRB理事/ボスティック・アトランタ連銀総裁等)」が相次ぎますので、「テーパリング期待」が勢いを増す可能性はゼロではありません。
しかし現時点では、やはり「様子見ムード」が漂う展開を想定しておきたいところです。
特に東京タイムは…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.500(5/17高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:109.330(5/19-20高値、5/13~5/19の61.8%戻し水準、+1σ)
上値3:109.221(週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:109.107(50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、100/50月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.039(20日移動平均線、5/21高値、大台)
前営業日終値:108.953
下値1:108.882(200週移動平均線)
下値2:108.706(ピボット1stサポート)
下値3:108.552(5/12安値、5/19安値、日足・一目均衡表基準線、-1σ)
下値4:108.452(3/31~4/23-5/13の61.8%返し、5/3~5/7-5/13の100%返し、ピボット2ndサポート)
下値5:108.337(5/7安値、5/11安値、4/23~5/13の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
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