NY株式市場(17日)ダウ平均は3万4300ドル割れか⁈~先週後半に急反発した反動安を警戒
17日のニューヨーク株式市場でダウ平均は、先週後半にかけてインフレ懸念の後退で買い戻された反動から上昇一服となって取引が始まりそうだ。寄り付きでは、節目の3万4300ドル割れとなる場面が見られよう。先週には落ち着きを見せた米国10年債利回りが1.6%台半ばで再び強含みとなっていることも相場の押し下げ要因として意識されよう。
米国では17日に株式市場への影響が大きい確定申告の期限を迎えた。確定申告の期限は、例年の4月中旬から今年はコロナ渦を受けて17日まで延期されたもので、これまでのところ個人への税還付が去年より長く続くことで米国株への好影響を期待する声が多くなっているほか、取引開始前に発表された5月NY連銀製造業景気指数は24.3と市場予想(23.9)を上回ったことから、ダウ平均の深押しは回避出来そうだ。
個別銘柄では、通信大手AT&Tに注目されそう。AT&Tは傘下のワーナーメディアを分割した上で、メディア大手のディスカバリーと統合すると発表した。統合後に設立される新会社の企業価値は1500億ドルに上るという。今回の報道を発表を受けてAT&Tの株価は、時間外取引で堅調に推移しており通常取引でも独歩高の様相となりそうな一日となる。
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