◆ “上値の重さ”がやや目立ったが… - 膠着変わらず
東京タイム中盤には“109.425円”へと値を戻したドル円でしたが、その後は“様子見”に徹する展開でした。
注目の「米10年債利回り」は“1.60%”へ回復する場面が見られないなど、“上値の重さ”は顕著といえます。
このためドル円も“緩やかに低下”する場面が目立ちました。
一方で4日に記録した“1.557%”に再び低下しても、“109円割れ”に至ることはありませんでした。
こうして「昨日記したレンジ(109.00-108.80円にドル買い/109.30-40円にドル売り)」から外れることはなく、利回り低下のタイミングではドル円も下落し、反発タイミングではドル円も持ち直すという中、“上値の重さ/下値の堅さ”の併存が続いています。
◆ リスクは“下方向”も、実は“押し目買いチャンス”…?
こうした状況下、本日は「米雇用統計」が予定されています。
注目の非農業部門雇用者数が“100万人前後(当社予想は+97.8万人)”が見込まれているなど、概ね“好内容”が想定されています。
ただし“期待値の高さ”を考えれば、“予想値底上げ”の印象は拭えないところです。
さらに“テーパリング(金融引き締め)”への思惑を誘いやすいという現状を踏まえれば、
“大きく揺れ動く”という可能性も否めないところです。
“好内容”はある程度織り込まれていると見るのが自然ですので、“強め”となった際の反応は薄いかもしれません。
逆に“弱め”ともなれば、“米国債利回り低下→ドル売り”も想定されるところです。
しかしながら『現行スタンスを大きく修正することはない』とFRB関係者が表明していることを踏まえれば、“下値は限定的”と考えるのが妥当です。
そうなると押す局面でも見られれば、実は“押し目買いチャンス”となる可能性も…?
後は「結果次第」ということになりますが、いずれにしても現在は「レンジ(109.00-108.80円にドル買い/109.30-40円にドル売り)」といった状況です。
“(当該レンジ内での)揺れ動き”を想定しつつ、“外れた際のストップロス(オーダーシュート)”を警戒と、昨日同様の対応で臨みたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、いつもより値幅を拡大しています。
109.958(4/9高値、月足・一目均衡表先行スパン下限)
109.766(4/12-13高値、+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:109.694(5/3高値、3/31~4/23の61.8%戻し水準)
上値4:109.594(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.475(5/5-6高値)
上値2:109.294(+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.170(100月移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:109.081(日足・一目均衡表先行スパン上限/基準線、50月移動平均線)
下値1:108.999(5/6安値、大台)
下値2:108.896(5/3安値、50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、200週移動平均線)
下値3:108.812(ピボット1stサポート、4/23~5/3の38.2%押し)
下値4:108.713(4/30安値、20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:108.586(4/23~5/3の50%押し)
108.431(4/29安値、ピボットローブレイクアウト)
108.325(4/23~5/3の61.8%押し)
108.238(-1σ)
108.044(4/27安値、大台)
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