ここもとの動きは“スピード超過”か
【注目ポイント】BB・+2σライン(≒88.715円)突破成否
【見通し1】同ライン突破なら、「90.000円」に向けた上値トライも
【見通し2】同ライン上値抑制なら、「87.187円」付近までの下押しフローを想定
【投資戦略アイデア】押し目買い戦略
カナダドル/円における喫緊の注目ポイントとして見ていた、先行2スパン(≒85.000円)での下値サポート成否ですが、同日の安値レートで同スパンに接近したものの、その後は「下値固め」→「反発フロー」となっていることが視認できます。
上図では、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足を上放れる“好転”となっていること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが横向きとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、カナダドル/円・日足チャートでは、レンジ相場形成時における反発(戻り)の時間帯であると判断します。
目先、注目すべきポイントは、BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒88.715円、黄色矢印)をローソク足が上抜け突破するか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同ラインを終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値抵抗線超え」→「上昇モメンタムの強まり」となる可能性も。そのケースでは、心理的な重要水準である「90.000円」に向けた上値トライとなり得そうです。
一方で、ローソク足が同ライン付近で上値が抑制された場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「一旦の下押し」となりそうです。そのケースでは、約1カ月間における市場参加者の平均売買コストを示す21日MA(≒87.187円)付近までの下押しフローを想定すべきでしょう。
本稿執筆(30日午前8時)時点では、ローソク足と青色雲の上辺である先行1スパン(≒87.100円)の間にやや乖離が生じていることから、ここもとの動きは「若干のスピード超過」と捉えることも可能です。よって、これからの時間のカナダドル/円は、その乖離を縮小する「反省/調整相場」となる可能性も視野に入れつつ、押し目買いを作戦主体とするのも一案でしょう。
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