相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/04/23 18:04

<1871> ピーエス三菱

 四季報より 業種:建設業。

【特色】三菱マテリアル系。建築・土木を国内外で展開。PC(プレストレストコンクリート)橋梁首位級

【反 落】12月末受注残1299億円(前年同期比9・8%増)。橋梁大型案件の設計変更が想定超。増益幅拡大。増配。22年3月期も手持ち潤沢で完工増。が、設計変更寄与縮小。建築の採算悪化響く。新技術開発費も増え反落。配当性向25~30%基準。

【大型受注】新名神・信楽川橋の新設工事を受注(請負額約60億円)。北海道の営業要員拡充、地場の建築や鉄道案件の受注強化。

2021年2月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+43.4%の70.00億円、経常利益+42.9%の70.00億円と増収・増益の見通し。

2016年6月24日の336円を安値に、一本調子の大幅上昇となり、2018年1月12日に1017円の高値をつけました。ここをピークに大幅下落へと転換し、8月21日に486円の安値をつけ、11月29日の746円の戻り高値をつけて、三角保ち合い(A)を形成しました。この三角保ち合いが煮詰まったところで、2019年8月7日の582円の安値から上放れとなりました。しかし、11月6日の814円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ、もみあったあと2020年2月7日の759円の高値からコロナ急落相場につれ安し、3月17日に425円で底打ちとなりました。この底打ちからゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行していましたが、9月28日の637円の高値からの下げで、10月30日の554円、12月3日の559円と2点底をつけて反発し、上昇トレンド(B)を上にぬけて、今年の3月16日に740円まで上昇し、3月31日に673円で売転換となっています。
 

 

<7955> クリナップ

 四季報より 業種:その他製品。

【特色】システムキッチン3位。好採算の市販ルートで存在感。生産はいわき集中改め岡山と2極体制へ

【小反発】システムキッチンが想定ほどは減らず。前号より減益幅縮小。22年3月期は住宅着工が下げ止まり、室内環境への意識も高まりキッチン、バスルーム、洗面台とも増勢。営業経費削減も進む。営業益小反発。

【非接触】吐水口の下に物や手を差し出すだけで水が出る水栓を発売。全国102カ所のショールームの約半数でWeb対応。ステンレスキッチンのアジア輸出を強化。

2021年4月16日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益0.0%の25.00億円、経常利益+2.2%の26.00億円と増益の見通し。

2016年12月13日に1002円の高値をつけ、2017年4月17日の780円まで下げて反発し、2018年1月24日の928円を戻り高値として、下降トレンド(A)を形成しています。この中で2019年5月24日の497円、8月26日の501円といったん2点底をつけて、2019年の12月10日に810円まで戻したところで、コロナ相場の巻き込まれ、急落局面で2020年3月17日に410円で底打ちとなりました。その後、3月27日に595円まで自律反発したあと、下値を切り上げる直角三角形の保ち合い(B)となって、この中で7月22日に582円の高値をつけて下放れとなり、短期の下降トレンド(C)へ転換しました。この中で11月6日の436円まで下げて反発し、今年の2月1日の447円を安値に2月5日に510円で買転換となりました。その後、3月29日に574円まで上昇し押し目を入れて、4月19日に600円まで上昇しました。ここから押し目があれば買い有利といえます。
 

 

<6445> 蛇の目ミシン工業

 四季報より 業種:機械。

【特色】家庭用ミシン1位。日本、タイ、台湾で生産。卓上ロボット、ダイカスト等産業機器が第2の柱

【反 落】ミシンは在宅需要で欧米、日本で中高価格帯軸に台数増が想定超。営業増益幅拡大。増配。22年3月期は顧客の投資意欲復調で卓上ロボット等上向く。ミシンは在宅需要継続し前半好調だが、下期に特需一服。営業益反落。100周年記念配か。

【EV向け】産業機器事業で新領域として電気自動車向けに注力、事業深耕。独自の安全装置搭載の高精度プレス機新製品投入。

2021年2月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+314.5%の48.00億円、経常利益+348.0%の47.00億円と大幅な増収・増益の見通し。

2014年10月7日の1930円の高値からの下降トレンドの中で、2016年2月12日の479円で当面の底打ちとなり、3月14日の674円の高値をつけて三角保ち合い(A)となり、7月8日の509円を安値とする上昇トレンド(B)に転換しました。この上昇トレンド(B)の中で、2016年12月8日の885円、2017年6月2日の938円、11月28日の924円と三尊天井となって、2018年2月14日に686円まで下落し、もみあって5月14日に796円の戻り高値をつけて、下降トレンド(C)へ転換しました。この中で2020年2月からのコロナ急落相場の局面で、つれ安し3月13日に225円で底打ちとなり、その後、上昇トレンド(D)へ転換しています。この上昇トレンドの中で、コロナ影響下での巣篭もり需要から日米でミシン台数が大幅増となり、2月10日には980円まで上昇し、ここでいったんピークをとなって押し目を入れました。ここから3月11日に943円まで上昇し再下落となって、再び押し目買いのチャンスとなっています。当面は760~960円のボックス相場の可能性もあります。
 

 

<8103> 明和産業

 四季報より 業種:卸売業。

【特色】化学品、樹脂主体の中堅商社。炭素製品、難燃助剤などで高シェア。中国での潤滑油販売にも強み

【安定増】資源関連や機能建材が後退だが中国向け潤滑油が回復する。出張等経費削減も進む。持分投資損失。株売却益剥落。22年3月期は一部商品に新会計基準適用で売上目減り。建機向け潤滑油等は中国で増販基調。自動車部品上向く。営業益安定増。

【深 耕】車両電動化にらみ国内、中国で電池関連商材深耕。インドネシア等で合成樹脂の新顧客開拓加速。配当性向5割方針。

2021年2月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+34.9%の20.00億円、経常利益-6.9%の16.00億円と増収・減益の見通し。

2016年6月14日の271円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2017年11月6日の562円、2018年5月8日の542円と2点天井をつけて、下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、12月25日の343円、2019年6月3日の333円、8月6日の340円と3点底をつけ大幅上昇となって、9月4日の684円の高値をつけました。ここをピークに10月3日の491円まで下げて12月16日の646円まで戻したところで、コロナ相場に巻き込まれ、2月からの急落局面でつれ安し、3月13日に387円まで下落しました。ここから5月12日の516円まで反発し、400~500円台でのノボックス相場の動きとなっており、この中で2020年の11月19日の390円から今年の3月19日の523円まで上昇し、押し目を形成しています。
 

 

<4956> コニシ

 四季報より 業種: 化学。

【特色】『ボンド』で有名な接着剤最大手。住宅・建築分野に強く耐震補強技術を持つ。化成品商事も有力

【復 元】ボンドは住宅用がコロナによる施工停滞脱し急回復。橋梁改修は期末集中。買収工事会社も寄与し減益幅大きく改善。22年3月期も住宅用と紙管、車載部品など産業用が復調。橋梁改修の好調続く。特にビル改修のシーリング材深耕し利益復元。

【相乗効果】相次ぎ買収の工事2社(静岡と名古屋)との技術交流加速、当社工事部門が下請けに入り、地場の橋梁改修開拓へ。

2021年1月29日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-3.0%の69.00億円、経常利益-3.4%の70.00億円の減収・減益の見通し。

2018年1月9日に2189円の高値をつけたあと、ここをピークとする下降トレンド(A)を形成しました。この中で2019年8月13日の1336円まで下げて、いったんの反発から2020年2月6日の1643円まで戻したところで、コロナ相場の急落局面に巻き込まれてつれ安して、3月17日に1085円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)を形成し、上値、下値を切り上げて、今年の3月29日に1899円の高値をつけて押し目形成となっています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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