【今週のポイント】
TCMB(トルコ中銀)は15日に政策会合を開き、政策金利を19.00%に据え置くことを決定。一方で声明では、3月の前回会合まであった「必要に応じて追加の金融引き締めを行う」との文言を削除しました。追加利上げの可能性に言及した文言の削除は、TCMBの金融政策スタンスが変化した(利下げも視野)ことを示唆しており、トルコリラの上値を抑える要因となりそうです。
BOM(メキシコ中銀)は年内にも利上げを行うとの観測が市場で浮上しています。8日発表されたメキシコの3月CPI(消費者物価指数)が、2018年12月以来の高い伸びを示したためです。22日に4月前半のCPIが発表されます。利上げ観測を高める結果になるか注目です。
今週の注目通貨ペア①:<カナダドル/円 予想レンジ:86.000円~88.300円>
BOC(カナダ中銀)が21日に政策会合を開きます。その結果がカナダドルの相場材料になりそうです。
政策金利は現行の0.25%に据え置かれるとみられる一方、雇用情勢の改善を背景に量的緩和の縮小が発表される可能性があります。BOCは現在、カナダ国債を週間で少なくとも40億カナダドル買い入れています。
米FRBやECBに先駆けてBOCが量的緩和の縮小へと動いた場合、カナダドルの支援材料となりそうです。
また、今回は声明に加え、四半期に一度の金融政策報告の公表やマックレム総裁の会見があります。カナダ景気の先行きについて楽観的な見方が示されるなど、金融政策報告や総裁会見が量的緩和のさらなる縮小への期待をもたせる内容になれば、カナダドルは堅調さを増す可能性があります。カナダドル/円は、88.249円(4/2高値)を目指す展開になるかもしれません。
今週の注目通貨ペア➁:<メキシコペソ/円 予想レンジ:5.300円~5.600円>
メキシコペソは先週(4/12- )、対米ドルで約2カ月ぶり、対円で約1年1カ月ぶりの高値を記録しました。
足もとのペソ上昇の要因として、主に3つのことが挙げられます。
・米ドルが全般的に弱含んでいる
・米WTI原油先物(原油価格の代表的な指標)の持ち直し
・BOM(メキシコ中銀)が年内にも利上げするとの観測が浮上
メキシコの4月前半のCPI(消費者物価指数)が22日に発表されます。本稿執筆時点で市場予想は前年比5.73%と、原油高の影響によって上昇率は3月前半の4.12%から加速し、BOMのインフレ目標の許容レンジ上限である4%を大幅に上回るとみられています。
CPIが市場予想を上回る結果になれば、BOMの利上げ観測は一段と高まり、ペソ高材料になりそうです。メキシコペソ/円は、5.592円(2020/3高値)に接近する可能性があります。
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