今週は、25日移動平均線をぬけば、再び3万円台を目指す動きへ

著者:出島 昇
投稿:2021/03/29 17:27

先週は、24日(水)に4日連続安で28379円まで下げて、2日連続の大幅高で29000円台回復

 先週の予測では、米国市場では長期金利の上昇を受けてハイテク株が売られる局面が継続しており、下げ過ぎるとNYダウにも影響が及び、NYダウが軟調となれば日経平均にも連動することになるとし、同時に日銀のETFでの日経平均型の買い入れ中止で、日経平均が軟調となる場合が想定されました。日経平均は4月相場入りまでは軟調な展開が続くことを想定していましたが、大きな上下動という荒い動きとなりました。前週末の19日(金)から24日(水)までの4日間で大幅下落が続き、1811円の下落幅(約▲6%)となりました。その後、2日連続の大幅反発となり、週末は△446円の29176円と4日ぶりの29000円台回復となりました。

 22日(月)は、前週末のNYダウが大幅続落したことを受け、▲347円の29444円で寄り付き、時間外での米株ダウ先物が下落していたことや、先週末の日銀のETF買い入れから日経平均型が除外されたことで、ポジション調整の売りがあり、一時▲684円の29107円まで下げました。後場は様子見となって安値圏での推移となり、終値は▲617円の29174円と今年に入り3番目の下げ幅でした。

 23日(火)は、前日の米国市場で3指標そろって上昇したことで、△207円の29381円と反発し、29496円まで上昇しましたが、先行きの金利動向の不透明さもあり上げ幅を縮小し、後場になると下げに転じ▲178円の28995円と3日続落しました。

 24日(水)になると、前日の米国市場で世界的にコロナ感染第3波とWHOが警戒を示したことで、3指標そろって大幅安となり、日経平均も大幅安となって、一時▲616円の28379円まで下げ、終値は▲590円の28405円と4日続落となりました。

 25日(木)は、ここまでくると3月5日の28308円の安値を試すのかとも思いましたが、逆にすでに4日間で1811円(約6%)の下げ幅をなっていたことで、下げ過ぎの反動と時間外での米株先物の上昇もあり、△416円の28821円まで上昇し、終値は△324円の28729円と反発しました。

 26日(金)は、前日の米国市場でバイデン大統領が就任100日後の4月末までにワクチン接種目標を倍増すると表明したことで、経済活動再開期待が高まり、3指標そろって上昇し、これを受けて日経平均は△338円の29068円で寄り付き、△510円の29240円まで上昇しました。その後、上げ幅を縮小する場面もありましたが、持ち直し△446円の29176円で引けました。

 26日(金)の日本市場の引け後の米国市場では、3指標そろって大幅高となり、NYダウは△453ドル、S&Pは△65Pと史上最高値を更新しました。好材料での続伸となりました。

 前日にバイデン大統領は4月末までに2億回のワクチン接種を目指すとし、FRBのインフレ指標が年率+1.4%と市場予想の+1.5%を下回りインフレ懸念が後退し、FRBが米銀の株主還元規制を6月末に解除すると発表し、さらに3月ミシガン大学消費者信頼感指数が上方修正され市場予想を上回りました。為替もドルが買われて109円台後半の円安となり、シカゴの日経先物は△315円の29415円となりました。

今週は、25日移動平均線をぬけば、再び3万円台を目指す動きへ

 今週は、日本市場の26日(金)の週末の終了時点では、先週の安値28379円と高値29240円の間でのもみあいを想定します。これは丁度、75日移動平均線(26日時点28452円)と25日移動平均線(26日時点29409円)の間でのもみあいとなるところです。しかし、先週末の米国市場でNYダウとS&Pが史上最高値となって、シカゴ日経先物が△315円の29415円となっていますので、25日移動平均線を突破する動きから始まるかどうか注目となります。

 結局、これまで述べてきた「節分天井・彼岸底」(2月高値・3月安値)のアノマリーが、3月5日の安値28308円、先週の24日の安値28379円と2点底の形で彼岸底が実現したことになります。日足チャートは75日移動平均線(26日時点28452円)のフシ目に差し掛かったものの、週末の2日間で戻しを入れ、そのあとは米国市場でNYダウが最高値更新となったことで、配当落ちのある30日までもみあうものの、4月になれば新年度入りで機関投資家の買いが入る可能性が高く、5月に向けて反発しやすくなります。但し、NYダウは高値更新となっているといっても上昇角度が天井圏で急角度となっていますので、米国市場の調整入りには注意が必要です。

 本日29日(月)は、寄り付きは、前週末の米国株高を受け、寄り付き直後に29500円台に乗せ、その後、時間外取引での米株先物安もあって、いったん伸び悩みましたが次第に盛りし、3月期末配当取りの動きや、大引けにかけての配当再投資目的の先物買い観測が支えとなり、後場の早い段階では上昇し、買い一巡後は、株価指数先物にまとまった売り物が出たこともあり、後場の終盤には29200円まで上げ幅を縮小しました。また、スイス金融大手クレディ・スイス・グループは29日、同社をはじめとする一部金融機関が実施した米ヘッジファンドへのマージンコールが債務不履行になったと発表したと報じられ、短期筋の売りにつながりましたが、その後、持ち直し引けは△207円の29384円と戻りは限定的でした。

(指標)日経平均

 先週の予測では、前週末の19日(金)に日銀の金融政策決定会合でETF買い入れで、今後、日経平均連動型の買い入れを止めると発表したことで、▲424円の29792円と大幅反落となったことで、日経平均は不安定な値動きになるとしました。

 結果的に、週半ばまで大幅下落となり、週後半の2日間は大幅反発となって大きな動きとなりました。前週末を入れた4日間で1811円下げ、週後半の2日間で25日(木)の△324円、26日(金)の△446円となり、4日ぶりに29000円台を回復しました。このまま戻していくかというと、3月期末、週末、4月入りとなり、個別銘柄物色で全体相場は、大きく上下動する可能性もあります。

 今週は、このまま反発が続くのかどうかは、NYダウ次第のところがありますが、週末、3月期末、決算末でもあり、もみあいが想定されます。先週の高値は29240円、安値は28379円となっており、このゾーンの中でのもみあいが想定されます。丁度、この水準には25日移動平均線が29409円にあり、75日移動平均線が28452円にありますので、25日移動平均線と75日移動平均線との間でもみあいということになります。75日移動平均線は下向きになっていますので、3月24日(水)の安値28379円を切ると目先下放れとなります。逆に25日移動平均線(29409円)を上回れば、4月は需給関係よく3万円を再度試す展開が期待されます。
 

 

(指標)NYダウ

 先週の予測では、長期金利の上昇の行方やFRBの大手銀行に対する資本規制の特例措置を3月末までに終了することで、金融株中心に動向が不透明でもあり、33000ドル台を前にもみあいが続くとしました。

 結果的には、3月25日(木)までは想定通りもみあいとなっていましたが、週末の26日(金)には、好材料続出となって、NYダウは△453ドルの33072ドルと3月17日以来、7営業日ぶりに終値で史上最高値更新となりました。

 今週は、ワクチン接種の進展で経済活動回復の期待が出ているところに、バイデン大統領が4月末までにワクチン接種目標を倍増すると発表したことで、さらに回復期待が高まり、7営業日ぶりに終値で史上最高値を更新したことで、下値サポートの動きは続くものと思われます。又、4月2日(金)の日本時間の夜に発表される雇用統計は大幅な改善が予想されていますが、週後半は様子見となってきそうです。終値での史上最高値である3月18日の33227ドルを突破できるかどうか注目となります。
 

 

(指標)ドル/円

 先週の予測では、FOMCでゼロ金利の長期化を示したものの、逆に経済の正常化が早まる期待でドル買い・円売りの流れが続くとしました。株価が調整すればドル売り・円買いもあるところですが、NYダウは、もみあったあと週末には経済回復の期待が高まる材料が多数出たことで7日ぶりの史上最高値更新となり、為替は1ドル=109.84円まで上昇し109.68円で引けました。

 今週は、ワクチン接種による経済の力強い回復の中で、先週末に4月末までに接種目標を倍増すると発表し、経済活動の回復期待がさらに高まり、NYダウが最高値更新したことで、下値をサポートするものと思われます。そのためNYダウが堅調であればドルも堅調な動きが期待できますが、チャートからは110円はフシになるところですので、もみあいとなる可能性があります。
 

 

配信元: みんかぶマガジン
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