相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/02/19 18:37

<8043> スターゼン

 四季報より 業種:卸売業。

【特色】食肉卸大手で全国に販売網。外食向け加工肉も扱う。子会社にハム・ソーセージのローマイヤ

【一転増益】コロナで外食向け厳しい。が、上期軸に相場低下で利幅拡大した和牛が、巣ごもりでスーパー向けの伸び想定以上。前号減益予想から一転増益。会社上方修正は下期慎重視。最高純益圏。復元配か。22年3月期は巣ごもり特需一服で営業減益。

【家飲み】おつまみ需要拡大受け魚肉シート新工場20年11月稼働、生産能力約30%増。サステナビリティ委員会設置、具体策検討。

2021年2月4日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+58.4%の67.00億円、経常利益+51.9%の88.00億円の増収・増益の見通し。

2018年6月8日の6670円を高値とする短期の下降トレンド(A)の中で、12月25日の3385円で底打ちとなり、ここからゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行しています。この中で3385円からの短期の上昇トレンド(C)を形成し、2019年7月11日の4475円まで上昇して、8月13日に3810円まで下落し、ここからの反発で上昇トレンド(C)を上放れて、10月28日に4745円の高値をつけました。ここからコロナ相場に巻き込まれ、2020年2月の急落局面で3月19日に3575円まで下げて、3月27日の4780円まで急反発し、三角保ち合い(E)を形成しました。この中で12月11日の4055円を安値にもみあい上放れとなって2月8日に4505円で買転換となっています。
 

 

<7908> きもと

 四季報より 業種:科学。

【特色】スマホ、デジタル家電のタッチパネル用ハードコートフィルム最大手。地理情報関連事業も併営

【浮 上】スマホ、車載向けフィルム出荷が後半回復も想定以上に緩慢。前期の時間外未払い費用消え、一部オフィス閉鎖し家賃軽減で営業黒字浮上も前号比減額。22年3月期はスマホ向けフィルム出荷伸びる。

【新市場】仮想と現実の空間データを融合したデジタルツインで都市のスマート化案件狙う。21年2月まで100万株、2・5億円上限に自己株取得、当面は金庫株。

2021年1月29日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+126.0%の0.20億円、経常利益+119.2%の0.10億円と3期ぶりの増収・増益の見通し。

2016年6月24日の143円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年2月2日の476円の戻り高値をつけ、もみあって2月26日の448円を2点天井にして下降トレンド(B)へ転換しました。この中で7月6日の269円まで下げて反発し、8月2日の338円まで戻したあと再下落となって、2019年6月3日の148円まで下げました。ここから150~200円のレンジ内でのもみあいとなりましたが、11月20日の202円を高値にコロナ相場に巻き込まれ、2020年2月の急落局面で、3月13日に105円まで下げて底打ちとなり、上昇トレンド(C)へ移行し、12月8日の210円まで戻して、2021年の1月29日に168円まで押し目を入れて反発しているところです。
 

 

<1898> 世紀東急工業

 四季報より 業種:建設業。

【特色】東急系の道路舗装大手。環境対応や景観など技術多彩。東日本が地盤。財務体質の改善進む

【連続増益】9月末受注残469億円(前年同期比21%増)。舗装工事は一部後ろ倒しあるも順調。本社移転で賃料増だが、工事採算と原料安が想定以上で営業増益。引当金戻入益ない。総還元性向3割。22年3月期も豊富な手持ち工事が牽引。税平常化。

【刷 新】千葉県佐倉のアスファルト合材工場に13億円投資し設備、建屋を刷新。阪奈高速道路の舗装を受注(請負額10億円)。

2021年2月9日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+29.2%の77.00億円、経常利益+26.5%の76.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

2015年12月8日の655円の高値からの下げで、2016年4月6日の423円の安値をつけ、ここから三角保ち合い(A)を形成し、11月9日の443円を安値とする上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で2018年6月5日に800円の高値をつけて、短期の下降トレンド(C)へ転換し、2019年5月9日の547円まで下げて反発し、2020年1月21日に1050円まで上昇し約2倍化となりました。しかし、コロナ相場に急落局面に巻き込まれ3月13日に642円まで下げ、ここから自律反発となって3月27日に885円まで戻しました。その後、714~857円のボックス相場の動きとなって、1月26日の798円を安値に900円を突破する上放れとなっています。
 

 

<1871> ピーエス三菱

 四季報より 業種:建設業。

【特色】三菱マテリアル系。建築・土木を国内外で展開。PC(プレストレストコンクリート)橋梁首位級

【上振れ】9月末受注残1297億円(前年同期比19%増)。土木工事が設計変更獲得などで好調。期中の受注量も想定超。処遇改善による人件費増、ICT施工の開発費膨らむが会社計画保守的。営業増益。22年3月期も高速道路修繕が牽引。利益堅調。

【新工法】PC梁の開孔補強の新工法を他社と開発、作業の迅速化に寄与。賃貸不動産投資の拡大に意欲、物流施設など物色。

2021年2月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+43.4%の70.00億円、経常利益+42.9%の70.00億円の増収・増益の見通し。

2016年6月24日の336円を安値に、一直線の上昇となり、2018年1月12日に1017円と3倍化となりました。ここをピークに急落となり、8月21日の486円まで下げ、11月27日の746円まで反発して、三角保ち合い(A)となりました。この中の煮詰まったところの2019年8月7日の582円を安値に上放れとなり、11月6日に814円の戻り高値をつけて、その後、コロナ相場に巻き込まれ、今年の2月7日の759円を2番天井にしてコロナ急落相場につれ安し、3月17日に425円で当面の底打ちとなって、ゆるやかな上昇トレンド(B)を形成しています。この上昇トレンド(B)の中で、9月28日に637円まで上昇して押し目をつくっているところです。12月9日に買転換が出現した。その後、日経平均の大幅上昇もあって2月9日には725円まで上昇しました。チャートの形からは、ここから大きな押し目があれば買ってみるところです。
 

 

<2897> 日清食品ホールディングス

 四季報より 業種: 食料品。

【特色】即席ラーメンの先駆者。カップ麺は06年明星食品子会社化で国内シェア5割超。袋麺も首位級

【快 走】国内は外出自粛で『カップヌードル』、袋麺販売増が想定超。チルド麺や菓子も貢献。米州も巣ごもりで即席麺伸長。原料高、物流費増こなし増益。22年3月期は湖池屋通期寄与も特需一服で小幅反落。

【追い風】袋麺は女性や若年層などターゲット絞った高単価商品を積極投入。湖池屋の株式追加取得し20年11月子会社化、海外展開や研究開発など相乗効果を一段追求。

2021年2月3日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+28.5%の530.00億円、経常利益は発表なし。

2018年1月9日の8470円、2018年6月27日の8400円と2点天井をつけて、ゆるやかな下降トレンド(A)となり、この中で2018年12月25日の6360円、2019年6月4日の6420円と2点底のあと上昇トレンド(B)を形成しました。この上昇トレンド(B)の中で2020年2月7日の9360円の高値をつけたところで、コロナ相場の急落局面に巻き込まれ3月13日の7150円の安値をつけて、短期の上昇トレンド(C)へ移行し、8月25日に10960円の高値をつけ、ここをピークに急落となって11月18日の8390円、今年の2月5日の8320円と2点底をつけてもみあっています。昨年の8月25日の高値10960円から今年の2月24日で6ヶ月の信用期日が到来します。下げの中で2月25日前後に安値があれば買ってみるところです。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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