利食い売りをこなす、相場の持続性を示唆
本日の日経平均は 42.86 円安の 29520.07 円で取引を終了した。朝方は買いが先行したものの、その後は下値を試す展開。それでもローソク足では下ひげが出現しており、押し目買い意欲の強さを示唆している。
日経平均の下落が小幅に留まったことで、本日の下落は「単なる調整」であると理解できる。東証一部の売買代金は3兆円前後であり、そこそこの商いを伴っている。高値圏での利食い売りを順調にこなしており、引き続き需給は良好。ローソク足での天井到達感もなく、「その後」が狙える展開だ。来週早々にも高値を更新し、「相場の持続性」を示唆することになるだろう。
日経平均の下支え役となったのが、東京エレク(8035)、アドバンテスト(6857)などの半導体関連株。日経平均の寄与度、1位、2位を占めており、日経平均の下落を小幅にとどめている。
また、トヨタ(7203)が3%以上の上昇となっており、TOPIX をプラス圏へと浮上させた。全般的に時価総額型優位の動きとなっており、市場のセンチメントを支える格好となっている。そういった意味でも、この上昇相場が持続する可能性が高いことを示唆している。
基本的に買い手掛かり材料は乏しいものの、この強い動きはしばらく続きそうだ。適度な調整を経ていることで、短期筋の振るい落としは完了。需給面での追い風が吹いている。企業業績の好調、経済対策への期待、持続的な金融緩和――そういったものが複合的に絡んでおり、株価を押し上げる要因となっている。投資家は躊躇することなく、上値を買い進むようにしたい。
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