“そろそろ”への期待が高まりつつある…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2021/02/04 10:52

◆ 完全に“膠着(高止まり)”… - 105円ライン


“ドル買い優勢”の流れは継続しましたが、昨日も“上値の重さ”が目立ちました。
事前予想を上回った「ADP雇用統計(予想:+4.9万人/結果:+17.4万人)」、3ヶ月連続の上昇を見せた「ISM非製造業景況(58.7)」等があっても、“上値を伸ばす”には至りませんでした。
一方で“下値切り上げ”は実現しており、完全に“膠着(高止まり)”の様相を見せているといえます。

◆ トリガーは「オプションの期限切れ」…? 


何とか“1.20ドル割れ”を回避しているユーロドルは、“ドル利益確定売り”を促しかねないだけに、注意が必要と見られます。
しかし「コロナワクチン接種」に絡む「米欧の景況感格差(期待感)」には、依然として大きな隔たりがあります。
このため割り込む可能性はゼロではなく、そうなると“ドル買い”はさらに加速する…?

“膠着(高止まり)”の背景にあるのは、やはり「オプションへの収斂圧力(105円ライン)」と見られます。
その期限が“本日(10億ドル超)/明日(同じく10億ドル超)”と相次ぎます。
まだ本日は「収斂圧力」が優勢でしょうから、引き続きメインシナリオは“膠着(高止まり)”と考えます。
それでも“そろそろ”への期待は高まるばかりです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:105.597(200日移動平均線)
上値4:105.477(11/12高値)
上値3:105.290(ピボットハイブレイクアウト)
上値2:105.169(2/2高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:105.101(2/3高値、ピボット1stレジスタンス、+2σ)
前営業日終値:105.029(大台)
下値1:104.923(2/3安値、ピボット1stサポート)
下値2:104.827(2/2安値、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値3:104.734(1/21~2/2の23.6%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値4:104.607(2/1安値、+1σ)
下値5:104.404(100日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、1/21~2/2の38.2%押し)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想