相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/12/11 19:02

<8795> T&Dホールディングス

 四季報によると、新型コロナで上期対面営業自粛響き保険料等収入減。運用環境悪化により利息配当収入減り基礎利益減少。ただ米国再保険会社の関連会社化で一時的な持分法投資利益上乗せで純益増。連続増配余地。8月太陽生命の営業職員がペット&ファミリーのペット保険を販売開始。大同生命はT&Dフィナンシャル生命の一時払い商品を9月取り扱い開始。保険業:太陽生命保険、大同生命保険、T&Dフィナンシャル生命保険、他。

2020年11月13日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益は発表なし、経常利益+45.9%の1830.00億円の予想。

2016年7月6日の812円からの急角度の上昇トレンド(A)の中で、2017年3月10日の1925円まで上昇し、そこからの押しで5月18日の1501円、9月6日の1461円を2点底にして、ゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で、2018年1月24日に2100円の高値をつけ、ここをピークに10月5日の2014円を2番天井にして大幅下落し、下降トレンド(C)を形成し、2019年の8月15日に954円まで下げました。ここからの反発で12月23日の1445円の戻り高値をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ、今年の2月の急落相場につれ安して、3月19日に712円で底打ちとなりました。この上昇トレンド(D)の中で、7月31日の861円の安値をつけ。ここから角度の大きい上昇トレンド(E)へ移行しています。この上昇トレンド(E)の中で、9月14日の1177円まで上昇後、11月5日の1004円まで押し目を入れ、11月19日に1274円まで上昇して押し目を入れているところです。
 

 

<2121> ミクシィ

 四季報によると、ゲーム主力の『モンスト』は有名IPとのコラボ奏功で出足好調。前期買収の競馬サイト通期寄与。競輪事業含めスポーツ伸長。ただ『モンスト』は後半に反動減見込む。開発投資も増え営業益続落。延期の『モンスト』映画は11月公開予定、映画コラボアイテムも投入し課金増を図る。競輪は6月にライブ中継開始、若年層や女性に訴求し、顧客層拡大へ。サービス業:エンターテインメント、ライフスタイルなど。

2020年11月6日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+10.7%の190.00億円、経常利益+12.2%の190.00億円と5期ぶりの増収・増益の見通し。

2017年11月9日の6500円を高値に急角度の下降トレンド(A)を形成し、この中で2018年8月13日の2492円を第1の底値、10月30日の2312円を第2の底値、12月25日の2064円を第3の底値と順下げの3点底をつけて、2018年2月6日の2893円まで反発後、ゆるやかな下降トレンド(B)へ移行しました。この中で2020年3月19日に1340円とコロナ急落相場で底打ちとなり、6月15日の1620円を2番底にして短期の上昇トレンド(C)へ転換しました。この上昇トレンド(C)の中で、10月8日の3125円、11月9日の3290円と2点天井をつけて、11月18日に2784円で売転換となり、上昇トレンド(C)を下に切っています。
 

 

<1871> ピーエス三菱

 四季報によると、6月末受注残1303億円(前年同期比16%増)と高水準。土木工事が追加工事寄与し想定以上。民間建築は受注競争厳しく採算下降。施工ICT化の開発費増も響くが、前号比で営業減益幅縮小。建築、土木など事業部を横断した開発組織を設立。部門間重複を避けグループ一体でICT活用を加速。中国自動車道の床版取り替え工事を27億円で受注。建設業:土木、建築、製造、他。

2020年11月9日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-1.7%の48.00億円、経常利益-7.1%の45.50億円の減収・減益の見通し。

2016年6月24日の336円を安値に、一直線の上昇となり、2018年1月12日に1017円と3倍化となりました。ここをピークに急落となり、8月21日の486円まで下げ、11月27日の746円まで反発して、三角保ち合い(A)となりました。この中の煮詰まったところの2019年8月7日の582円を安値に上放れとなり、11月6日に814円の戻り高値をつけて、その後、コロナ相場に巻き込まれ、今年の2月7日の759円を2番天井にしてコロナ急落相場につれ安し、3月17日に425円で当面の底打ちとなって、ゆるやかな上昇トレンド(B)を形成しています。この上昇トレンド(B)の中で、9月28日に637円まで上昇して押し目をつくっているところです。
 

 

<6742> 京三製作所

 四季報によると、半導体市況底打ちで産業機器用電源装置持ち直す。道路交通信号は制御機、信号灯手堅い。が、主柱の鉄道向けは列車制御装置などJRや大手私鉄の信号システム更新先送りが足引っ張る。連続営業減益。独自開発ホームドアを阪急神戸三宮駅に納入、10月一部使用開始。軽量化による補強工事軽減を武器に拡販。インド貨物専用鉄道は東回廊の追加受注に意欲。電気機器:信号システム、パワーエレクトロニクスなど。

2020年11月13日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-1.4%の30.00億円、経常利益-1.3%の33.00億円の3期連続の減収・減益の見通し。

2016年2月12日の301円を安値とする、ゆるやかに下値を切り上げる上昇トレンド(A)の中で、6月16日の315円を2点底にして、2017年7月27日の652円まで上昇後、9月8日の539円まで押し目を入れ、短期の上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で2018年1月17日の818円、5月21日の854円を2点天井にして、急角度の下降トレンド(C)へ転換し、12月25日に364円まで下落しました。ここから2019年の1月25日の454円まで自律反発してもみあい、6月3日の337円、8月29日の330円と2点底をつけて大幅上昇となり、12月27日の648円、2月10日の640円と2点天井をつけて、コロナ急落相場に巻き込まれ、3月13日の345円で目先の底打ちとなりました。ここから7月22日の590円の戻り高値をつけ下落となって三角保ち合い(D)の中で、10月16日の408円、10月23日の406円と小さな2点底となって11月10日に442円で買転換となっています。
 

 

<4951> エステー

 四季報によると、消臭剤は外出自粛響き車用苦戦だが、冷蔵庫用伸長で補う。使い捨て手袋好調。カイロも返品減り赤字幅縮小。好採算の防虫剤や高価格帯の室内用芳香剤が巣ごもり需要で想定以上。一転営業増益。在宅時間の増加に合わせウイルス除菌スプレーや便臭特化の消臭剤(初年度10億円目標)など新製品を投入。業務用除菌剤の発売等プロ向け展開も強化。化学:エアケア(消臭芳香剤)、衣類ケア(防虫剤)、サーモケア(カイロ)、ハンドケア(手袋)、湿気ケア(除湿剤)、ホームケアなど。

2020年10月27日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+0.8%の34.00億円、経常利益+0.2%の33.50億円の小幅な増収・増益の見通し。

2018年6月29日の3445円を高値に、7月18日の3275円を2番天井にして、急角度の下降トレンド(A)を形成。この中で10月25日の1740円まで下げて反発し、11月15日の2250円、12月6日の2241円とダブル天井となり、ゆるやかな下降トレンド(B)へ移行しました。この中で12月25日の1645円まで下落して反発し、3点天井をつけて4月25日の2000円を高値に、8月26日の1468円まで下げて再反発となって、11月6日の1754円の高値からコロナ相場に巻き込まれ、2月7日の1721円の高値から急落となって3月13日に1201円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(C)へ転換し、9月29日の2373円の高値更新のあと、上昇トレンド(C)を下に切り、10月16日に2064円で売転換となったことで、1/3押し~1/2押しの間で待ち伏せ買いとなります。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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