アジア株 上海株は続落、米中対立が重石 香港ネクストデジタルは60%急騰、創業者逮捕で活動家ら同社支援を呼び掛け

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/12/04 11:25
アジア株 上海株は続落、米中対立が重石 香港ネクストデジタルは60%急騰、創業者逮捕で活動家ら同社支援を呼び掛け

東京時間11:07現在
香港ハンセン指数   26687.20(-41.30 -0.15%)
中国上海総合指数  3420.99(-21.23 -0.62%)
台湾加権指数     14070.99(+93.90 +0.67%)
韓国総合株価指数  2732.05(+35.83 +1.33%)
豪ASX200指数    6637.10(+21.83 +0.33%)

アジア株は高安まちまち。

上海株は3営業日続落、米中対立激化が重石。米国防総省は3日、SMICや中国海洋石油など中国企業4社を中国人民解放軍の影響下にあると認定した中国企業リストに追加したと発表した。来年1月から、これら企業への投資が禁止される。米商務省も同日、対中措置を発表。中国共産党とその家族に対し、商用・観光ビザの有効期限を10年から1カ月に大幅に縮小すると発表した。これを受け中国側の反発は必至となる。
前日には、米下院が約170の中国企業を米株式市場から締め出す可能性がある法案を可決したほか、バイデン氏がトランプ政権が発動した対中関税を当面維持する方針を示しており、米中対立が一段と激化する恐れがある。

香港市場では、中国政府に批判的なメディアのネクストデジタルが60%急騰している。創業者であるジミー・ライ氏が逮捕され、裁判所が同氏の保釈申請を却下した。前回同様、民主活動家らは同社を支援・株式を購入するよう呼びかけているもよう。8月にも同氏が逮捕された際、同社株は連日急騰、1日で260%高騰することもあった。

韓国株は大幅高、初めて2700ポイントの大台を突破。きのうの米株式市場でナスダック指数が史上最高値を更新したことが好感されており、サムスン電子やLGディスプレイ、SKハイニックスなどハイテク関連が総じて上昇している。

豪州株は堅調。金融やハイテク関連が買われている。食品や飲料など生活必需品も上昇している。きょう発表された豪州10月の小売売上高は+1.4%と増加に転じた。新型コロナ封じ込めのため封鎖されていたビクトリア州のアウトレットモールが再開したことで、小売販売の勢いが戻ったもよう。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)