NYコラム(25日)ダウ平均は上昇一服スタートか⁈−新規失業保険申請件数は77.8万件に増加

著者:加藤裕一
投稿:2020/11/25 23:22

NY株式市場(25日)ダウ平均は3万ドル乗せの反動安か⁈−26日の感謝祭を前にポジション調整局面へ

25日のニューヨーク株式市場でダウ平均は上昇一服スタートとなりそうだ。

ダウ平均は、24日に史上初めて3万ドルの大台に乗せて過去最高値を更新した反動から、一旦利益確定売りが高まりやすい寄り付きを迎えそうだ。26日の感謝祭を前にポジション調整の売りもこなしながらの取引開始となりそうだ。

取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保健申請件数は、77.8万件と市場予想(73.3万件)を上回るとともに2連続で増加となったことから、新型コロナウイルスの感染拡大第3波で改めて雇用環境の悪化に歯止めが掛かっていないとの警戒感が高まりそうだ。

ただ、同じく取引開始前に発表された7−9月期GDP改定値はほぼアナリスト予想と一致したほか、10月の耐久財受注の速報値も市場予想を上回ったことから、ダウ平均は底堅く推移しそうだ。

このあと発表される10月新築住宅販売件数や10月個人消費支出、11月ミシガン大学消費者態度指数などのマクロ指標を慎重に確認しつつ、ダウ平均は3万ドルの大台から付かず離れず、過去最高値圏で値固めしながら26日の感謝祭を迎えられるかどうか、相場全体の押し目買い意欲が試されそうな1日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想