西鉄、非開示だった今期最終は赤字転落、未定だった配当は10円減配

　西日本鉄道 <9031> が11月12日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は109億円の赤字(前年同期は38.6億円の黒字)に転落した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結最終損益が160億円の赤字(前期は66.7億円の黒字)に転落する見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益は50.3億円の赤字(前年同期は28億円の黒字)に転落する計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は25円(前期は35円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結最終損益は34.7億円の赤字(前年同期は17.5億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の4.8％→-4.4％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大が業績に与える影響を合理的に算定することが困難であることから未定としておりました。　今後の感染症の収束時期は依然として不透明ですが、足元の収入動向等を踏まえ、現時点で入手可能な情報をもとに一定の前提を置き業績予想を算出しましたのでお知らせいたします。　なお、今回の業績予想は、今後の感染症の収束状況や経済動向により、大きく変動する可能性があります。

　　当社は、株主の皆様への安定した利益還元を重視し、適切な内部留保の確保による財務体質および経営基盤の強化を図りながら、安定的・継続的な配当を実施することを方針としております。　2021年３月期の配当予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大が業績に与える影響を合理的に算定することが困難であることから未定としておりましたが、上記方針および2021年３月期の業績予想に基づき、中間配当を１株あたり12円50銭とし、通期では25円とする予定です。