三菱マテリアル(5711)悪材料出尽くしによる反転上昇に期待十分◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/10/08 08:27

悪材料出尽くしによる反転上昇に期待十分

【事業内容】
 銅やセメントなど素材をはじめ機械部品や電子材料・部品を扱う総合材料メーカーで、素材だけでなく加工や切削工具、耐磨工具といった超硬製品も扱っている。銅精錬に強みを持ち自動車向けや半導体向けなどに伸銅品を供給、国内では首位の座にある。エレクトロニクス業界向けに高付加価値の機能材料供給に注力。

【業績面】
 業績面においては8/6に第1Q決算発表を行い、売上高は6.0%減収、営業利益は72.1%減益と厳しい内容となり、セメント需要の減少に加えて鉱山配当の80億円減少の影響も大きい。自動車向けなどの伸銅品需要減のほか加工事業にも打撃となったとみられるが、次回の中間決算では業績のボトムを確認する機会となりそうだ。

【株価動向】
 株価は3/13に安値1783円まで売り込まれた後、市場全体の反騰につれて値を戻したが、6月上旬には戻り一服となって低迷が続いている。足元では上期および通期の業績予想を上方修正、事業再編に伴う特損計上なども含めて膿出しも行いつつ、宇部興産との間でのセメント事業統合など明るい材料も出始めており、3月以来の安値圏にある現在の水準は仕込み場だろう。

配信元: 達人の予想

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