NY株式市場(21日)トランプ大統領がTikTok買収案を概ね了承ーオラクル•TikTokが提携を発表
21日のニューヨーク株式市場でダウ平均は急落して取引が始まりそうだ。
21日の時間外取引でダウ平均先物の下落幅が500ドルを超えて、節目の2万7000ドル割れとなる場面が見られている。21日の通常取引でダウ平均は株価指数先物にサヤ寄せして取引が始まりそう。寄り付きの急落局面で節目の2万7000ドルを試す動きに繋がるものと見ている。先週末の取引で2日に付けた過去最高値から再び10%の下げとなり調整局面入りしているナスダック総合株価指数も値幅調整が避けられそうになく、21日のニューヨーク株式市場は、ほぼ全面安で寄り付きを迎えそうだ。
新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加傾向にあるアメリカとイギリスでは感染対策を強化する動きが相次いだ。イギリスではコロナ感染者の外出規制に関する罰則が強化されたほか、アメリカでは検査方針が厳格化されたことから、世界景気の先行き不安が高まっており、21日のアメリカ株式市場では、リスクオフムードが台頭しそうだ。アメリカ国内では、新型コロナ対策第4弾をめぐるアメリカ議会での与野党協議に進展がないこともリスクオフムードに拍車を掛けていよう。
ヨーロッパ株式市場では大手金融機関のマネーリンダリングに関するネガティブ材料で銀行株が急落していることもダウ平均の重石となりそうだ。
オラクルとTikTokは19日、提携策で基本合意したと発表。これに先立ちトランプ大統領は、今回の提携案を原則的に承認したことで高まった米中関係の改善期待は、マーケットのリスクオフに飲み込まれてしまいそうな一日となる。
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