NY株式市場(28日)7月個人消費支出が市場予想を上回る−週末要因に伴うポジション調整売りに要警戒へ
28日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先行で取引が始まりそうだ。
FRBのパウエル議長が前日のジャクソンホール会議で政策方針を変更したことからゼロ金利政策が長期化するとの観測が高まった流れを引き継ぎそうだ。ダウ平均は、前日の地合い好転が継続する形で再び2万8500ドル台を回復して取引が始まりそうだ。イギリスや中国で新型コロナウイルスのワクチン開発で進展が見られることも追い風となりそう。
取引開始前に発表された7月の個人消費支出(前月比1.9%増)と個人所得(前月比0.4増)はいずれも市場予想を上回ったほか、同じく7月コアPCE価格指数は前年比1.3%増と落ち着いた内容となったことも相場の支援材料となる。
このほか、取引開始直後に発表される8月のシカゴ購買部協会景気指数は、前月の51.9から51.0に悪化するものと見られており、波乱なく無難に消化したいところだ。
ダウ平均は寄り付きで買いが先行する局面では、前日に付けたパンデミック後の戻り高値(2万8634ドル)が視野に入るだろう。28日は終値ベースで昨年末の終値(2万8538ドル44セント)を捉えることが出来るかどうか。週末要因に伴うポジション整理の売り物をこなしながら前日に続いて相場全体、買い意欲の強さが試される相場展開となりそうだ。
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