◆ “ドル売り”継続も、“下値追い”は限定的
「リスク選好姿勢」そのものに変化はなく、“ドル売り”は継続しています。
一方で「米雇用統計」を控えたスケジュール感を背景に、“買い戻し”も見られています。
ドル円は“前日安値(105.319円)”をわずかに下回ったものの、“ズルズルと下値追い”といった展開にはなっておらず、緩やかに“巻き戻されて”昨日の取引を終えています。
◆ 見方は“割れている”… - 米雇用統計
こうした中、本日は「米雇用統計」が行われます。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+158.0万人)」「失業率(10.5%)」「平均時給(前年比+4.2%)」となっていますので、まずはここからの“乖離具合”が注目ということになります。
昨日発表された「新規失業保険申請件数(118.6万件)」は“3週間ぶりに減少”したものの、前哨戦の一つ「ADP雇用統計(+16.7万人)」は“芳しい”には程遠く、その他前哨戦も“(雇用に関しては)良い”とはいい切れないものでした。
一方でトランプ大統領は『また大きな数字が出る』とコメントしたことで、マーケットの見方は“割れて”います。
◆ “一旦のポジション調整”が加速する可能性も…?
もう一つ、今週末より「(東京市場は)3連休」「(欧米市場は)サマーバケーション入り」となります。
このため“一旦のポジション調整”が加速する可能性は否めず、前記“動意づく”が“大きく揺れ動く”へと発展するケースも、想定しておく必要がありそうに思います。
発表までは“待ちのムード(様子見)”が強まりそうではありますが、本日は“動意づく(揺れ動く)”を前提にしながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
“ドル売り”が継続していますが、“押したところは買い拾い”を個人的には想定しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※雇用統計が予定されているため、通常より値幅を拡大しています。
106.872(7/24高値、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線)
106.642(7/1~7/31の61.8%戻し、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
106.467(8/3高値)
106.194(8/4高値、20日移動平均線)
上値5:106.110(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:106.000(大台、日足・一目均衡表基準線、8/3~8/6の61.8%戻し)
上値3:105.870(8/5高値、8/3~8/6の50%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:105.745(8/3~8/6の38.2%戻し)
上値1:105.696(8/6高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:105.523
下値1:105.374(-1σ)
下値2:105.299(8/6安値、日足・一目均衡表転換線、7/31~8/3の50%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:105.109(ピボット2ndサポート)
下値4:105.000(大台、7/31~8/3の61.8%押し)
下値5:104.919(ピボットローブレイクアウト)
104.498(3/13安値、-2σ)
104.182(7/31安値)
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