ウェーブロックホールディングス---1Q減収も、上期計画に対する営業利益の進捗率は78%を達成

配信元:フィスコ
投稿:2020/08/03 14:35
ウェーブロックホールディングス<7940>は7月31日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.6%減の77.56億円、営業利益が同8.0%減の6.64億円、経常利益が同6.5%減の6.57億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同6.0%減の4.48億円となった。

インテリア事業の売上高は前年同期比7.3%減の21.64億円、セグメント利益は同9.4%減の1.99億円となった。新型コロナウイルス感染拡大による建設工事中断等の影響を受け、壁紙市場全体が落ち込む中、相対的に利益率の高い中級品の販売が前年同期比で約80%と大きく落ち込んだにも関わらず、機能量産品壁紙の市場浸透等により量産品の販売が健闘したことと、利益率改善のための各種取り組みが功を奏した。

マテリアルソリューション事業の売上高は前年同期比1.2%減の47.57億円、セグメント利益は同6.5%増の5.94億円となった。リビングソリューション分野において、ホームセンター向け農園芸用品、張替用防虫網およびその関連用品等が、新型コロナウイルス感染拡大を背景にした巣籠り需要の増加や換気意識の高まり等により、売上を大きく伸ばした。ビルディングソリューションおよびインダストリアルソリューション分野は、飛沫感染防止用透明シート等の新型コロナウイルス感染防止に関連した製品の販売は、生産が追いつかないほどの状況となったが、一方で、その他の製品は、建設工事に代表される各種経済活動が中断、もしくは、大幅縮小した結果、販売は低迷した。パッケージングソリューション分野も、持ち帰り用の食品容器は堅調に推移したものの、ミルクポーション等の飲食店向け用途が低調に推移した。アグリソリューション分野は、新型コロナウイルス感染拡大による先行き不透明感から国内農業における投資意欲の後退等もあり、需要が落ち込んだ。

アドバンストテクノロジー事業の売上高は前年同期比11.3%増の9.34億円、セグメント利益は同95.8%減の0.03億円となった。ディスプレイ用拡散板の販売が大幅に増加するとともに、新型コロナウイルス感染防止対策のための飛沫感染防止用フェイスガード等の販売が好調だった。一方、海外での販売、特に自動車関連の売上が大きい金属調加飾フィルム分野は、世界各国でのロックダウンや、自動車業界におけるサプライチェーンの寸断による工場の操業停止等の影響を大きく受けた結果、国内外で販売が大きく落ち込んだ。また、PMMA/PC2層シート分野も、スマートフォン用途が低調に推移した。

2021年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比0.9%減の290.00億円、営業利益は同1.4%減の16.00億円、経常利益が同1.2%減の15.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.8%減の10.00億円とする5月14日に公表した業績予想を据え置いている。


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