LTS Research Memo(2):企業のデジタル活用サービス支援やビジネスプロセスマネジメントを行う

配信元:フィスコ
投稿:2020/07/27 15:12
■会社概要

1. 会社沿革
エル・ティー・エス<6560>は2002年に設立されたコンサルティングファームで、代表取締役社長の樺島弘明(かばしまひろあき)氏を中心にITベンチャー企業で出会ったメンバー5名で設立された。設立から5~6年は営業ネットワークも乏しかったため、顧客開拓については大手外資系企業からの紹介に加えて、大手企業のCIO(最高情報責任者)経験者を顧問として招聘し、その人脈を活用することで獲得していった。

事業規模を一段と拡大するきっかけとなったのは、2011年に(一社)日本情報システム・ユーザー協会※に加盟してからとなる。同協会において、同社は経営とITをテーマとした様々な調査・研究活動に携わることでコンサルティングサービスの品質を磨き、各会員企業のCIO/CTO(最高技術責任者)とのネットワークを構築するなかで、顧客の獲得も進めていくことになる。

※産業活動におけるITの高度利用(経営革新を含む)に関する調査及び研究、普及啓発及び指導、情報の収集及び提供等を行うことにより、IT利活用の向上を促進し、産業経済の発展に寄与することを目的に1962年に設立された。2020年7月現在の法人会員数の加盟企業は4,157社(準会員含む)。


2008年には、企業変革プロジェクトを推進するコア人財を紹介・提供する連結子会社として、キープライド(株)(現(株)アサインナビ)を設立し、コンサルティング以外の事業にも展開していくことになる。同子会社で2014年より企業やフリーランスとして活躍するITエンジニアと、IT人材を探す企業とのマッチングをWeb上で行うプラットフォームサービス「アサインナビ」を開始したほか、2016年にはITコンサルタント向け案件紹介サービス「Consultant job (以下、コンサルタントジョブ)」や、IT業界に特化したM&A支援サービス、「アサインナビ」の個人会員向けにデータアナリスト育成支援サービスの提供を開始している。

2017年12月には東証マザーズ市場に株式を上場し(2020年7月に東証第1部に市場変更)、上場で得た資金を活用して事業拡大のための人財投資、M&Aなどを積極化している。M&Aでは、2019年9月にソフトウェア開発を行うワクトを子会社化したのに続き、2020年1月にはIoTの事業化支援コンサルティングを行うイオトイジャパンを子会社化した。また、2019年7月にはベトナム最大手のICT企業FPT Corporationのグループ企業であるFPTジャパンホールディングス(株)と合弁でFPTコンサルティングジャパン(株)を設立した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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