NYコラム(24日)ダウ平均は売り圧力を意識しながらのスタート–中国が四川にある米国総領事館の閉鎖を要求

著者:加藤裕一
投稿:2020/07/24 21:39

NY株式市場(24日)インテルは次世代製品の投入遅延で株価急落–テスラ株が持ち直しなるか注目

24日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り圧力を意識しながらの取引スタート。

中国政府は四川省にある総領事館を閉鎖するようアメリカ側に要求したという。アメリカ政府が中国にヒューストンの総領事館閉鎖を要求したことに対する措置だ。これに先駆けてポンペオ国務長官は中国政府を痛烈に批判したことから、24日のアジア株やヨーロッパ株が軒並み安となっている。24日のニューヨーク株式市場は、米中関係の緊張感が高まっていることから、リスクオフ・ムードが強まりやすい相場環境だ。

本格化している主力企業の決算発表では、好決算を発表したインテルが、次世代製品の投入時期が遅れる見通しを示したことから、一時17%を超える下落となっている。

主力IT・ハイテク企業の決算発表が相次ぐアメリカ株式市場では、決算発表をきっかけに売られたテスラやマイクロソフト、インテルなど主力IT・ハイテク企業の株価下げ止まりと持ち直しを見極める必要があろう。週末要因で売りが出やすいことも押し目買い意欲の高まりにくさを助長しそうな1日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想