相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/07/10 17:37

<1871> ピーエス三菱

 四季報によると、期初受注残1255億円(前期比9・8%増)。高速道路の大規模修繕や北陸新幹線整備が貢献。が、民間建築の受注競争激化が響き工事採算が軟化。ICT活用施工の開発費も膨らむ。営業減益。大阪、札幌、福岡など開発需要旺盛な地方での受注拡大に照準。各地方の営業要員拡充へ。中国自動車道の床版取り替えを39億円で受注(23年4月まで)。

2020年5月28日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-14.0%の42.00億円、経常利益-15.3%の41.50億円の減収・減益の見通し。

2015年8月25日の335円、2016年1月21日の334円、6月24日の336円を3点底にして、急角度の上昇トレンド(A)を形成し、この中で2018年1月12日に1017円の高値をつけました。ここをピークに急落となって8月21日の486円で当面の底打ちとなり、ここから11月12日の738円まで戻したあと、安値を486円、高値を738円とする三角他保ち合い(B)となりました。この三角保ち合いが煮詰まってきたところで2019年7月19日の591円を安値に上放れとなり、11月6日に814円の戻り高値をつけました。ここでもみあったあと、今年の2月7日に759円を戻りの2番天井にして、コロナ問題を受けて急落し、3月17日の425円で底打ちとなり、3月27日の570円まで反発したあと、447~570円のボックス相場となっています。
 

 

<3299> ムゲンエステート

 四季報によると、投資用不動産は出足堅調だが、新型コロナで一部契約に遅れ出る。前半は高値在庫物件の入れ替え続き、後半に数量、採算性で効果発現も前半下振れ分は補えない。居住用物件は底堅い。本社移転費、固定資産取得費等かかる。営業益やや減額。新築開発や不動産特定共同事業関連は説明等に時間かかるが、21年収益化に注力。海外向け物件販売は今期厳しい。

2020年5月14日発表。2020年12月期本決算予想は、前年同期比で営業利益2.0%の32.19億円、経常利益-2.0%の24.43億円の増収・減益の見通し。

2016年8月29日の645円、11月9日の644円、2017年2月3日の657円を3点底とする上昇トレンド(A)の中で、2018年3月14日の1412円、4月26日の1404円と2点天井をつけて急落となり、2019年1月4日の503円で当面の底打ちとなりました。ここから1月28日の661円まで自律反発したあと三角保ち合い(B)へ移行し、この中の煮詰まったところで8月6日の511円を安値に上放れとなり、12月4日に819円の戻り天井をつけました。ここでもみあっている時にコロナ問題から急落トレンド(C)となって、3月13日の370円まで下落し、4月6日の367円でダブル底のような形をつけて反発し、6月9日の595円まで上昇して、7月1日に504円で短期の売転換となって押し目を形成しているところです。
 

 

<3865> 北越コーポレーション

 四季報によると、印刷・情報用紙は国内販売価格維持だが、数量減が加速。輸出は数量横ばいで単価厳しい。中国白板紙の改善進む一方、北米パルプの回復鈍調。原燃料価安定的で主力抄紙機償却終了に伴う減価償却軽減などもあるが及ばず、営業益反落。増配。22年度営業益150億円目標、期間中に1100億円の投資計画。プラ代替品開発や段ボール原紙など新事業育成。

2020年5月15日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-19.7%の90.00億円、経常利益-16.9%の130.00億円と減収・減益の見通し。

2014年10月16日の399円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2015年11月10日の864円まで上昇して、2016年11月15日に592円まで押し目を入れ、ここからの反発で2017年6月20日に927円の高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(B)へ転換し、2018年12月25日の478円で目先の底打ちとなって下降トレンド(B)を上にぬけて、2019年3月26日に674円の戻り高値をつけ、8月15日の488円まで押し目を入れ反発して、12月17日の592円まで上昇してもみあい、コロナ問題を受けて今年の3月19日に320円まで急落しました。ここで底打ちとなって反発し、①②③と小さな三尊天井をつけて下放れとなっています。
 

 

<1443> 技研ホールディングス

 四季報によると、消波ブロック製造用型枠貸与は国土強靭化計画で上向く。土木も前期からの受注残豊富。が、建築は放射線防護、電磁波シールドとも反動減。材料費低位でも営業益反落。保険解約返戻益、のれん減損特損とも消失。税負担平常化し純益は増。アパレル再建に実績有する佐々木ベジ社長がラピーヌ取締役に就任。連続赤字の中堅アパレル再建に一肌脱ぐ。

2020年5月22日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-8.6%の10.80億円、経常利益-10.4%の10.80億円の減収・減益の見通し。

材料:豪雨被害の対応として、同社は土木建築関連分野を展開しており、消波根固ブロックの製造・販売や地滑り対策工事で高実績をもっていることから注目が集まっている。

2018年8月29日の307円を高値とし、12月25日の147円を安値とする三角保ち合い(A)の煮詰まってきたところで2019年8月6日の200円を安値に上放れとなって上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で12月6日の494円の高値をつけて当面のピークとなり、下降トレンド(C)へ転換し、この中でコロナ問題で急落し、今年の3月13日の221円、4月6日の228円を2点底にして反発し、下降トレンド(C)を上にぬけて5月21日に389円まで上昇し、7月2日の263円まで反落したところで、熊本県の豪雨被害により国土強靭化で人気化した銘柄に物色が向いてきています。
 

 

<6376> 日機装

 四季報によると、ポンプは受注残多く堅調維持。医療部門は血液透析装置や消耗品に加え、新型コロナで急性腎障害対応の急性血液浄化療法が増加。が、航空宇宙向け縮小。工場再編や拠点整備の費用重い。前下期の事業売却益24億円剥落、営業減益幅拡大。需要増の血液回路の安定供給に向けてベトナム新工場建設へ。宮崎工場敷地内に医療向けトレーニング施設新設。

2020年5月15日発表。2020年12月期本決算予想は、前年同期費で営業利益-11.8%の110.00億円、経常利益-12.1%の100.00億円の減収・減益の見通し。

2016年7月8日の628円を安値とするゆるやかな中長期の上昇ライン(A)で、2018年10月3日の1557円を高値とする下降ライン(B)の中で、大きな上下動となっています。この中で2019年12月20日の1473円を高値にコロナ問題で急落となり、今年の3月17日の666円で底打ちとなりました。この底打ちからの反発で6月2日には1140円の戻り高値をつけ、下値確認の動きとなっています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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